うちは、れっきとした、弱い子。
中1の時、いぢめられた。記憶にある、ただ1回。
いぢめってもんじゃなかったかもしれんけど、自分が今まで体験して、ひどくみじめな想いをして、ひどくカナシイ想いをして、今でも思い出すってゆうことは、れっきとしたいぢめ。
ふでばこなげられて、わーわー。
もーやめてよー!はよ返してー!にゃー!
(うっとーしーのー、こいつらはよ死ねばいい)
ふでばこぽーい。
へへーん。
・・・くっそー、鬼やのーあいつら。
ふでばこ拾う。
あれ、なんやこれ、すっげえみじめ、この姿。
休み時間、授業始まりそうな時。
自分の机で、一人、ナミジ、泣く。なんかわからんけど、すげえ泣く。
なんで泣いとるか自分でもわからんくらい、泣く。
それを友達が見つける。どうしたんどうしたん。
ナミジは、あったことを先生に全部話す。
ミーティングルームに呼び出し、先生とナミジとふでばこなげた子。
その子がナミジに謝罪。
解決。
あの子らがやったのは、ナミジがそんな事しても動じひん子やってわかってたからやったんやと思う。そんなことはわかってた。わかってたのに、うちはそんなに強い子じゃなかった。泣いた。めっさ泣いた。
あー、ごめん、あんたらそんなつもりじゃなかったのにな、泣いてもーた、涙が止まらん、ごめん、めっさくやしい、こんに弱かった自分が、すげえくやしい、あーくそー、笑っとればいいのに、あーーくそー!涙ぽろぽろ。
そんな感じやった。
でもその後誰かにゆわれた、「ナミジは強いなあ」って。
その子は、静かなタイプの子やったな。
(゜◇゜)え。 意味がまったくわからん。強くない。
ナミジは、めっさ泣いた。された事先生に全部ちくった。謝らせた。
どこに強さがあるんやろう。
そん時は、そうやって思ってた。
今考えたら、いぢめてもおもしろくない子やな。ナミジ。
いぢめの楽しさを知ってる子は、わかると思う。
いぢめ甲斐のない子。
いぢめってゆうのは、グループがあって、そのグループの中におるイチバン浮いてる子が標的になる。わーわーみんなにいぢめられる。
それでも、いぢめられる子は、グループの中におりたがる。
グループに、必死ですがりつく。
はぶけになるんが、イチバンこわい。
その”輪”に、必死ですがりつく。
イヤなんてゆえへん、先生になんてちくれへん、はぶけにされるから、自分が我慢すればこの輪におれるから、いぢめられてもいぢめられても、すがりつく。
いぢめる子は、いぢめてもいぢめても、必死ですがりついてくるいぢめられる子、それがウレシイ、自分が必要とされてるんやって、再確認できる、快感。
自分は必要とされてる人なんやって、優越感で、自分を確立、いぢめる事で、自分の位置を定める、わーい。
いぢめる側、いぢめられる側、どっちも必要とされたいだけ、誰かに必要とされたいだけ。そういう集団なだけ。その欲望が、物理的なカタチで起こったのが、いぢめ。ただそんだけ。
うちは強かったんじゃない、ただ、すがりつきがなかった。
グループってゆう、なんか、”輪”的なものの意味すら知らんだ。
小学校のうちで、2回転校。3回ガッコが変わった。
そんなんで、グループ精神なんて備わってないわな。
その場その場で新しい人と出会って、仲良くなってかなかん。出会って、別れて、出会って、別れて、繰り返し。普通の人以上に、いろんな人と出会って、その”場”への適応力を身につけてかなかん状況やった。
”輪”に入るんじゃなくて、全体の”場”になじむように訓練されてきた。
”輪”は”場”の一部。輪輪輪輪を全部ひっくるめて場。
ナミジは、ちっこい頃から、”場”の中の”個”やった。
”輪”の一部じゃなくて、”場”の”個”。
そうやって育ってきた。
んで出来たのが、こんな子。へんな子。
いろんな環境にさらされてきたから、人より風化・侵食してると思います。
たぶん、へんな子です。
こんなへんな子やから、アメリカ来ても無事にやってけてるんやなあって思います。ちょっとくらいへんじゃないとやってけへんって。なあ。
中学入学とか、高校入学とか、大学入学。みんなが”個”の場面。
みんな必死で”輪”をつくろうとする。”個”はイヤみたい。
うちはいっつも”個”やった。”個”としておれた。
いっつも”輪”が出来上がった中に投げ込まれてたから。
たくさんの”輪”に囲まれて、”個”でおった。
”輪”をつくるのがへたくそです。ナミジの短所です。
”個”でおっても寂しくないです。ナミジの長所です。
そんな”個”でも、人と一緒におるのがスキです。
”輪”に入ってなくても寂しくないけど、一人は寂しいです。
一風変わった子やけど、普通の人間です。
扱いにくいやろうけど、仲良くしてください。