僕は大学生のころ、人間科学をを専攻していた。
これは比較的新しい学問分野で、
古くからある政治学や法学、文学などと異なる点は、
特定の分野に限定されない総合的・統合的なアプローチにある。
別の言い方をすれば、
「人間」という観点から整理を試みる方法論を取った学問である。
なので、そこに含まれる研究分野は非常に幅広く、
文系的なものを挙げれば、
心理学、社会学、環境学、考古学、教育学 etc.
理系的なものでは、
生物学、物理学、工学 etc.
論理の出発を「人間」にすれば、
学問を成り立たせているのは人間なのだから、
全ての分野に関わってくるため、
多種多様な研究領域が取り上げられて当然だ。
しかし、多様であるため、その統合がかなり難しい。
つまり、学べば学ぶほど、複雑になりわけがわからなくなる。
「人間」に対する定義づけが研究分野ごとに異なるためである。
この「人間」というものが、
わかっているようでいて、本当は何なのかがわからないのである。
誰もが納得できる共通の理解がなされていないのが実は「人間」だ。
人間とは何か?
この問いにどう答えますか?