これからバー・バルを開業する方・新規出店する方にとって内装工事費の相場感というのは気になるところでないでしょうか?

 

内装工事費は開業・出店コストの中でも1/3~1/2以上を占める重要な項目です。

つまり、半分は内装工事費であるとも言えるのです。

 

立地・ターゲットとなる客層に合わせて内装デザインも変わってきます。それによって繁盛店か否か変わってきますが、そうは言っても内装工事費は誰もが抑えたいと思うのが正直なところでは無いでしょうか?

 

独立して開業する方は、料理やドリンクに関してはもちろんプロですが、内装工事費と言われると見当がつかない、という方もいらっしゃると思います。

多店舗化で出店する方も過去の内装工事費が確実に適正である、と自信をもって言える方は多くはないのではないでしょうか。

 

さて、今回はバー・バルの内装工事費について、解説していきたいと思います。

 

内装工事費とは、内装の仕上げや空調、給排水工事・ガス工事など、内装工事業者に発注する工事内容のことを言う。場合によっては外装工事も入ります。

バー・バルの場合、一般的な坪単価は30万円〜50万円/坪と言われています。

 

経営者として身につけておくべきは、見積書の項目がどの様な工事で、それらにどれくらいの費用がかかるかという相場感覚だ。

 

この相場感をマスターすれば、業者から出された見積書がどの様な工事なのか?

そして、それが高いのか、安いのか、を判断できるようになるでしょう。

 

 

ここで見積に計上されることが多い工事を種類別に見ていきます。

 

①    仮設工事

仮設工事とは、工事をする前の準備工事のことです。例えば、塗装工事などで、周囲にペンキが飛ばない様マスキングすることを養生と言うが、これも仮設工事に含まれます。

会社によっては、廃材の処理費用、施工完了後の清掃費用などをこの項目に計上している会社もいます。

 

 

②    内装工事費

内装工事費は内装の仕上げ工事のことです。壁や天井であればLGS(軽量鉄骨)と呼ばれる下地の鉄骨の設置から、壁となる石膏ボード、そして最終的な仕上げとなるクロス(壁紙)などです。床であれば、下地となるモルタルと仕上げ材のタイル、トイレなどのクッションフロアなどがそれに当たります。

 

 

 

③    塗装工事

塗装工事は内装工事と同様に仕上げ工事となるが、内装工事と区別することが多いです。場所としては、壁や天井の一部、建具や手すりなどの鉄部の塗装がそれに当たります。

バー・バルの場合は、壁、天井の仕上げとしても用いることが多いでしょう。費用はそれほど高くはないでしょう。

 

 

 

④    造作工事

造作工事は内装工事に含まれることもありますが、会社によっては個別に計上してきます。大工が現場で作業して何かを作ったり、加工することを「造作工事」と言います。

バー・バルの場合は。カウンターや棚など造作物が多いため最も費用がかかる工事項目です。カウンター素材により価格は異なってくるので、予算や客層に応じて性差が必要。

 

 

 

⑤    建具工事

建具工事とは、開口部に設置する扉や窓の工事のことを言います。

 

 

⑥    空調設備工事

空調設備工事とは、空調機の設置とそれに伴う配管類の工事です。

空調機には室内機と室外機があり、それらをつなぐ配管があります。

また、排水を処理するための排管の設置も空調設備工事に含まれます。

空調機自体は高価です。新規で購入すると一台50万円~が一般的な価格のため、居抜きで活用できれば効率的です。

 

 

⑦    電気設備工事

電気工事は分電盤の設置や配線工事が主になる。表に見えてこない部分なので、イメージがつきにくいかもしれません。

また照明器具の設置も電気設備工事。バーの場合、間接照明のテクニック等が空間の雰囲気を決める重要な要素となるので、あまり金額を下げるのは正直厳しいかもしれません。

 

こだわるならば、照明機器のグレードを検討することによって金額は変わってきます。

 

 

⑧    給排水設備工事

給排水設備とはトイレ周り、洗面器等の設置、厨房などに水回り全般を指します。

こちらも居抜きなどで残置物を活用することで費用を抑えることができるでしょう。

 

 

⑨    ガス工事

ガス工事はその名の通り、ガス管の設置工事です。

 

 

⑩    厨房防水工事

厨房防水工事は、厨房の床に流したが下階の店舗等に漏れないために、厨房範囲に防水の塗装を施す工事だ。シール工事と表現されることもあるので、注意です。

 

 

⑪    サイン工事

サイン工事は看板工事です。集客上かなり重要になるので重要だ。素材や作り方により価格は様々ではあるが、業態によってオシャレさを求めるか、わかりやすさを求めるかが異なります。

 

 

⑫    諸経費

諸経費は現場の管理費や事務員の作業費、備品の購入費など、内装工事業者の利益となる項目です。一般的には内装工事費の10%程度の相場が多いでしょう。

 

 

 

【バー・バルの内装工事費を安くするには?】

 

内装工事費を安くする方法はいくらでもあるかもしれません。

しかし安いものは安いに決まっています。そのためグレードを下げて安くするのではあまり意味がありません。重要なのは内装デザインの価値をそのまま維持しながらどれだけコストを下げられるかということです。

 

ではどのようにすればいいのでしょうか。

 

 

①    居抜き物件で内装工事費を安くする方法

 

居抜き物件とは、前テナントの内装仕上げや厨房機器や空調設備などが、そのまま残っている物件のことを言います。

この費用を下げることができれば内装工事費は大きく下がるでしょう。しかし、気をつけなければならないのが譲渡料です。譲渡料とは居抜き物件を契約する際に支払う残置物の購入費となる。造作代などとも表現されます。

 

残置物はあくまで中古なので、どこまで使えるのか、譲渡料に見合うものであるかをしっかりと検証する必要があります。

 

 

②    設計施工で内装工事費を安くする方法

 

内装工事を発注する方法は大きく分けて2種類あります。

設計と施工を分離して別々の会社にする方法と、設計と施工を一体として1つの会社に発注する方法です。

 

バー・バルの様な規模の小さい物件の場合は、設計費の割合が高くなる傾向あるので、全体の工事費は高くなる傾向にあります。

 

一方、設計・施工一体の会社の場合は、設計費が不要というワケでは無いが、設計から施工までの一連の流れが効率良く行われるので、設計料を含めた内装工事費は前者と比べて安くなる傾向にあります。

 

 

【複数の業者で見積りを比較する】

 

やはりこれが最も効果的に工事費を安くすることができる方法です。複数の業者に見積りを取り、競争原理を働かせることで、工事費は格段に安くなります。たった1社の見積りは「工事費は、いくらでも自由に決めて頂いてもいいですよ。」と言っているのと同じなので、注意が必要です。

 

私が過去お手伝いした案件では坪50万円の工事費が坪20万円まで削減した事例もあります。

 

 

【最後に】

 

内装工事について理解し、知識を付けることは、経営者にとってメリットは大きいです。

しかし、どこまで専門的に知識を付ければいいのという疑問もあるのではないでしょうか。

私は今回記載した内容がなんとなくわかっていればよいと考えています。

それ以上時間を使うのであれば、本業にさらに磨きをかけることのほうが重要です。

 

当社では見積のセカンドオピニオンとして初期費用の削減をお手伝いしておりますので、

何かあればお気軽にご相談ください。

 

 

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