少女の私は孤独だった。

友達はいたけれどもライバルでもあった。

成績を気にしながら生きて心を開くことができた友人は少なかった。

寂しかった。

心の寂しさを誰にも話せなかった。

プライドが邪魔をしどんなに苦しく寂しくても偽りの笑顔を作るしかなかった。そうでもなければ私が私でなくなりそうだったんだ。


私の肩を優しく押してくれる手が欲しかった。

しっかり者でそつのないつまらない少女。

ありのままに生きたかった。

弱い自分との闘いだった。

頑張ることで親に愛されたかった。

優秀でなければならなかった。そうでなければ人生観のなかった少女は生きていけなかった。強がっているしかなかった。

辛かった。寒かった。孤独でたまらなかった。

周囲からは勝手なイメージを抱かれそれを壊さないように振る舞っていた。しんどかった。

手を取り合って助け合い励まし合いながら競争を乗り切る友達は大切だった。根底にはライバルであっても。

May J・の「Believe」を聴くと涙が流れる。

歌詞、メロディーがいい。

実現しない世界。私はそう感じる。

でも、子供には自分の未来を信じて希望を持ってほしい。息子は私と違い自分を信じて未来を切り開いていくだろう。

育った環境の違いもあるが、息子には己がある。羨ましい。

私にはなかった。

その少女が母親となり愛することを知った。こんなにも私を大切にしてくれる息子と出逢えた。

やっとありのままで生きられるようになった。

壊れたロボットから人間になれた。

ありがとう。

愛する息子。

いつも拙いブログを読んで頂きありがとうございます。