今年のセンター試験の英語は、例年になく簡単だったのではないか?
毎年、傾向に変化なく、文法問題は基本中の基本ばかりだった印象です。
大学入試の合否がかかっている以上、「解けた・解けなかった」…は、もちろん大事なポイントとなりえますが、これから受験を迎える学生にとってはいい「基準」になるのでは?
英文法の学習法は、別の機会に譲るとして、今回の問題の学習ポイントを列挙します。
一つ言えることは、文法の問題集は、これ一冊で十分だと昔から指導しています。
余談はさておき、具体的に問題を見ていきましょう。(関連文法項目も併せて指摘します。)
問1 Today, in science class, I learned that salt water doesn't freeze ( 8 ) 0℃.
① at ② in ③ on ④ with
【解答】① at
【文法】前置詞
【解法ポイント】各前置詞の意味をイメージしておく。ある1点を指し示すat。
問2 Many experts think that we need to create more job opportunities for ( 9 ).
① a young ② the young ③ young ④ younger
【解答】② the young
【文法】品詞 冠詞のa/an, the
【解法ポイント】youngの品詞は形容詞。空所の直前にfor(前置詞)があることに着目できれば、空所には名詞 or 名詞的要素が入ると断定できるので、③と④は解答になりえない。また、a(冠詞) blue(形容詞) sky(名詞)のように、冠詞は名詞が後続する合図なので、young(形容詞)が名詞を伴わずに存在することは基本的にはあり得ないので、①も不可。消去法でも②が回答になる。
the young = young people, the rich = rich people…など、「the + 形容詞」で「~な人々」を表し、名詞的な扱いをするという文法知識を根拠にしてもいいだろう。
問3 The leaves in my neighborhood have recently ( 10 ) yellow.
① come ② developed ③ led ④ turned
【解答】④ turned
【文法】基本第5文型, 第2文型を作る動詞, 語法
【解法ポイント】文法問題は、意味で解くのではなく、形で解くのは基本中の基本。そのためにも余計は修飾語(in my neighborhood)を省いて英文をシンプルにする。 The leaves have ( 10 ) yellow. yellowは形容詞なので、S+V2+C.の第2文型を作る動詞が空所に入る。「木々が黄色になる。」という大意は容易に判断できるだろう。「色が変わる」を表す動詞の④ turnが解答になる。
問4 I think eating at home is often ( 11 ) more economical than eating at a restaurant.
① far ② high ③ too ④ very
【解答】① far
【文法】比較級の強調
【解法ポイント】比較級の強調。much / even / still / far + 比較級(-er)。これは比較の単元で基本中の基本として学習する知識問題。「はるかに~だ。」を表す。
問5 ( 12 ) as the leading actor in the film, Ramesh soon became a star.
① Choosing ② Having been chosen ③ Having chosen ④ To choose
【解答】② Having been chosen
【文法】分詞構文
【解法ポイント】Ramesh(S) became(V2) a star(C).の部分が完全文になっているので、カンマ以前の文章は従位接続詞を伴った従属節になっているはず。従属節の構成は、<接続詞+S'+V'+…(完全文)>, S+V+….のになっているはずだが、接続詞も主語(S')も見当たらない。つまり省略された可能性を探して、分詞構文だと察しが付く。
次のポイント。主語が省略されているので、省略された主語は主節の主語に一致するRameshになるはずである、「Rameshが~する。」という文意になると想像できる。分詞構文化されている動詞はchooseという他動詞であることから、「Rameshが~をchooseする。」まで骨組みがわかる。…??んっ??( 12 ) < as the leading… >を見る限り、空所以降に目的語がない。つまり、S+V3+O.の受動態の形=O is Vpp (by S).が分詞構文とされたものだとわかり、受動態の形になっているものは② Having been chosenのみなので、これを選ぶだけ。
問6 Please give me ( 13 ) information you get as soon as possible.
① as if ② even if ③ whatever ④ whenever
【解答】③ whatever
【文法】give(V4)の語法, 関係代名詞(関係形容詞)
【解法ポイント】giveの語法。give+人+物の第4文型の語法を思いつけば、[ ( 13 ) information~ ]意向が名詞節となる必要があることがイメージできるはず。そこで従位接続詞の①と②は、副詞節(英文の主要素を構成しない)を作るので消去できる。
名詞節内の構造を確認すると [ ( 13 ) information(O') you(S') get(V3')… ]となっていることに気づくだろう。( 13 )はinformationという名詞を修飾する形容詞であり、かつ名詞節をまとめる接続詞的な役割を兼ね備えた関係代名詞のwhat(ever)が解答となる。関係代名詞のwhatは、the thing which~で置き換えられる。また、-everは強調の要素で「~な物は何でも」という意味である。
問7 The typhoon became weaker, ( 14 ) was good news for the village.
① it ② that ③ what ④ which
【解答】④ which
【文法】関係代名詞の非制限用法
【解法ポイント】the typhoon(S) became(V2) weaker(C)の部分は英文が独立して完成した完全文である。その後ろに英文を続けるのであれば、接続詞が必要になる。仮に~weaker, and it was good~.と記述するのであれば、① itは問題なく正解になりえる。ただ、andに代表される文と文を結ぶ接続詞が本問にはないことから不可。③ whatは、前問の問6でも触れたが、名詞的なまとまりを作る。そのため、[完全文]+[名詞]となり文型として成立しないので、② thatか④ whichが解答の候補になるが、関係代名詞のthatは、非制限用法( , that S'+V'+….)では使えないので不可。
問8 He ( A ) his umbrella ( B ) in the door by accident when he boarded the rush hour train.
① A : got B : caught ② A : got B : to catch
③ A : made B : caught ④ A : made B : to catch
【解答】① A : got B : caught
【文法】使役動詞
【解法ポイント】第5文型を作る使役動詞の典型的な出題。make / have / let…だけではネタが尽きた感があるので, getを織り交ぜてきたのかな?使役動詞のmake(V5)+O+Cは、「OにCさせる。OがCであるようにする」= "強制"のニュアンスに対して、使役動詞のget(V5)+O+Cは、「OがCされる」="被害"のニュアンスを表す。残りは、OとCの関係性を本文と選択肢から考えると、「傘が自発的にドアに挟まるのか」or「傘は人為的にドアに挟まれるのか」。後者の受身が正解となる。
第5文型のO+Cの間には、ネクサスの関係=主語・述語の関係が成立するので、be動詞を入れて考える習慣を。
問9 ( A ) in this class is as kind ( B ) Abbie. She always helps people who are in trouble.
① A : Anybody B : as ② A : Anybody B : than
③ A : Nobody B : as ④ A : Nobody B : than
【解答】③ A : Nobody B : as
【文法】比較 言及を用いた最上級の表し方
【解法ポイント】まずthanという単語は、文法的に考えると thanよりも前に必ず比較級が必要。つまり空所B以前に比較級が存在していない時点で②と④は選択肢から消去される。後半の文意「彼女は困っている人をいつも助ける。」ので、「彼女は少なくとも親切な人の部類に入ることは容易に想像がつ、Abbieよりも親切な人はこのクラスにはいない。=Abbieが最も親切だ。」ので③が解答となる。
問10 Angelina ( A ) me whether I ( B ) enjoyed the festival last Saturday.
① A : asked B : had ② A : asked B : have
③ A : said to B : had ④ A : said to B : have
【解答】① A : asked B : had
【文法】語法 「話す、言う」
【解法ポイント】[ whether(接) I(S')...enjouyed(V3') the festival(O') ]の部分が名詞節をつくっているので、( A )に入る動詞は第4文型を作る動詞なので、③と④が消去される。文末にlast Saturdayとあることから、whether節の内部の時制は明らかに、過去の話題。主節の時制よりも過去なので、過去完了時制のhad enjoyedが正しい。
以上、長々と解説しましたが、文法の正しい知識と演習方法をマスターできていれば、センタ試験など何も怖くない。むしろ優しいくらいです。