ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を百回読んでも成功できない理由
なぜナポレオン・ヒルにかぎらず、巷の成功哲学本を繰り返し読んでも成功できないのか?
結局、本を読んでも意味はない、なぜなら行動をしないだけだから、という答えになると思います。
そんなことは皆わかりきっていることだと思いますが、しかし本当にわかってはいないのだと思います。
真に心の底から把握していれば、別の成功哲学本を探し求めてしまうことはないわけです。
書いていることは同じですから。
僕も成功哲学本を読んでばかりで、行動が疎かになっていたので、いくら願っても成功できないことは知っているつもりです。
巷に溢れる成功哲学・自己啓発の際立った欠落点
どの本屋でもナポレオン・ヒルやマーフィーや中谷彰宏や本田健を筆頭とする成功哲学・自己啓発系の本がズラリと並んでいます。
「夢を叶える~」、「できるビジネスマンが~」、「大金持ちになる~」、「~しなければならない十のこと」などなどあるわけですが、成功哲学本を読みまくって、常に不思議に思っていたことがあります。
「すべて行動をしなければ始まらない」「アクションを起こせば成功できる」というのが書かれているにもかかわらず、「どのように取り組めば行動可能か」をレクチャーした成功哲学本が一冊もなかったのです。
僕が読んでみた限りでは「いずれにしても行動しろ」って全て成功哲学本に共通して書かれていました。
- この本だけで満足するな
- 学んだことをアクションに移さないといけない
- 成功者と金持ちになれる人は、恐怖に負けずにアクションを起こす
これらのことがまあ、満遍なく言及されているのですが、それ以上のことはどの本もぜったいレクチャーしてくれていません。
行動できない人間が自己啓発本を読んでも成功できない
行動はメチャクチャ大事です。
アクションを起こせない人間に、成功を語ることをしてほしくないですし、成功できないのはわかっています。
しかし、やっぱり理屈で終わってしまって、結局読んだ人の自己責任になっています。
成功が成功哲学本を読んだだけで手に入るほど、人間社会ってスキはないんですよね。
本当はみんなわかっているはずのことなんです!
ただ自己啓発本で、どのようにしたら行動できるようになるのかをレクチャーしてくれればいいじゃん、と思うのです、毎回。
結局、行動するには勇気が必要です。それも相当な勇気です。
バンジージャンプにチャレンジするというレベルの勇気ではありません。
勇気は成功哲学では身につかない、学んだ知識が逆に勇気にフタをする
なぜ行動の勇気が必要かというと、危険がたくさんあるからです。
失敗するかもしれない恐怖、安定を失うかもしれない恐怖…たくさんあります。
とりあえず成功哲学本を読んで寝ていたら、危険な目に合わないのですから。
寝ている分だけ成功は遠のいて、動こうとしたときには気力が失われているのが落ちなんですが…。
行動できる、できない人の差っていうのは、本当に大きいと思います。
だからこそ、どんな手法をとれば行動できるのか、もっと自己啓発本で教えてくれてもいいと思います。
みんな行動する勇気が持つことができない。
頭の中では理解していても行動に踏み切れない。
誰もがそれで悩まされ続けているワケです。
そんなことは成功哲学や自己啓発本の偉大な経験値を持つ著者たちは知っています。
読者に一番足りないものはそれなんだとわかっています。
そのくせ、彼らはその必要不可欠な部分の対策法をスキップして話を続けている。
あんまり触れたくない場所とも言えます。
読者に成功してほしくて成功哲学本を出版しているのにもかかわらず、成功するための不可欠な要素だけは飛ばしている…
矛盾と齟齬がありませんか?
どう見ても意図的に知らせないでいるとしか思えなくなってくるわけです。
成功哲学本では絶対に身につかない成功する要素
結局、行動するためには
- 永続的なモチベーション
- リスクをものともしない勇気
- プラス思考
- 潜在意識に言い聞かせること
- 潜在意識から変えること
が大事になってきます
これって成功哲学系と自己啓発系の本で身につくことですか?
はっきりいって不可能です。
頭の良い著者たちはよく知っているから、それを詳しく描写しないでスキップせざるを得ないのです。
しかも、彼らには潜在意識から変える方法もスキルも有していません。
本人たちが潜在意識から変われただけで、人に適用することは無理です。
だから本を書くしかなく、本を書いても有耶無耶にしてしまわなければならないんです。
つまり自己啓発本を千冊読んでも、ナポレオン・ヒルを100回読んで全て暗記しても、成功できるようにはならないってことです。
身も蓋も無い言い方をすれば、そんな成功哲学本を読んでいる暇があったら、当たって砕けろで行動していたほうがものすごい経験値が手に入ったわけです。
人を変わらせるって本当に大変。自己啓発本のカリスマにはそれは力不足
自己啓発本で自己啓発セミナーに誘導され、参加する人も多いと思います。
でも、参加者の潜在意識から変わらせる方法は、非常に高度で難しい分野です。
自己啓発セミナーでは感情を動かすメソッドを用意していて、どんな手段であれ心の琴線を動かそうとしてきます。
強迫行為や人格崩壊、集団心理を利用した方法、愛と哀しみ感情を利用した方法などで潜在意識が動いたと錯覚させます。
しかし、そんなものはしょせん顕在意識での話です。
感情がうわーっと出てきたって、それは無理やり振り絞ったものです。意味がありません。
多くの人が言うようにそれをやったがために、鬱状態に陥ってしまう、人格崩壊させる恐ろしい手段です。
でも受けている人は感動する人もいます。普段そんな経験がなかったのだから。
でも、中期的に見たらやばい方法です。
自己啓発セミナーでは潜在意識を覚醒させることは無理。逆に危険な要素もある
つまり、レベルの低い方法で潜在意識を動かし、モチベーションや勇気を得ようと思っても、すぐ尻すぼみとなってしまうんですね。
自己啓発の道は険しいわけです。
そんな世の中は甘くありません。
そして偽物のセミナーばかり溢れかえっています。
成功哲学の洪水に溺れていきたいですか?
僕は嫌になりました。
そして本当に潜在意識から変われる方法を探しました。
そうすると本当に自分を変えてくれる方法が世の中にありました。
自己啓発セミナーの潜在意識アクセス方法がすごく幼稚に思えてなりませんでした。
自分が劇的に変われる確信を持つ超越的な実感が全く違っていました。
これらの体験談については別の機会にお話していきたいと思います。