どれ程の天才でも、有数の賢者でも、失敗していない
人生を歩んでいる人は皆無ではないでしょうか。
私たち凡人であれば、なおさら、失敗の連続のような
人生であったとしても、何一つ恥じ入る必要はありません。
ただ、人生には後悔がつき物であることは事実です。
その後悔に学んでこその人生とも言えます。
しかし、あまりにその過去の出来事に思考が縛られる
のであれば、その過去も負の遺産となってしまいます。
もし過去に「こうすればよかった、ああすればよかった」
と悔やまれる出来事があるのなら、今この瞬間、
同じような出来事が起きたときこそ、その悔いを晴らせば
その失敗も晴れるでしょう。
しかし、出来なかったこと、しなかったことに心囚われる
のであれば、それは、過ぎ去った幻想の時間で悩むのと
同じことなのです。
例えば不注意でコップを割って、中のコーヒーを
こぼしたとして、そのこぼれたコーヒーは飲むことも
戻すこともできません。
出来ることは、以降、気をつけてコップを割らないように
用心し、注意深く行動することと、そのことについて
忘れることだけです。
割れたコップや中のコーヒーについて考えたとて、何一つ
過去を変えられはしないのです。
過去に思い悩むということは、飲めなかったそのこぼれた
コーヒーを飲もうと、苦戦している状態と同じです。