どうもこんにちは。

思いつきで作った同人ボードゲーム「MAKAI」と「4コマ妖精」がようやく自宅から綺麗さっぱり無くなり、少しほっとしている酢豚です。

今回はど素人同人ボドゲサークル「豚小屋」が同人ボドゲを作成、販売するに当たって必要だと感じたポイントを挙げていきます。


小さな夢だった「自作のボードゲームを店で販売してもらう」を1ヶ月いかないぐらいのスピードで達成した裏には実に様々な障壁がありました。

ほんとうにここまでできたのは奇跡ですwww


今巷では同人ボードゲームサークルが急速に増えており、これからゲームを作りたいという方も多いと思います。

少しでもそのような方々の参考になればと思う次第ですので、お暇な方は是非是非読んでやってください。





①人脈

最も今回必要だと感じ、助けてもらったと思う事です。

ゼロから始める場合、同人ボードゲームを作成するにあたって分からないことだらけです。

未開の地にそれこそ裸で殴りこむようなもので、無謀以外の何者でもありません。

まず作成にあたってすべきことは情報収集でそこで頼りになるのが「人脈」です。

生の声は本当に頼りになるし、アドバイスも頂けます。

同人ボドゲを作ろうと思い立つ人間は大なり小なりそういう人と接点があるはずなので先ずはその方々から色々と学ぶことが重要だと感じました。

最近ではSNSなんかのネットワーク環境が整っているのでそこで相談するのも1つの手でしょう。

また初めは販売場所、作成数、作成方法、知らなければいけないことが山盛りです。

さらにゲームのテストプレイ、調整、箱詰め、印刷、検品など社会人が1人でやるにはとてもではありませんが作業量が多すぎます。

私の場合、理解のある仲間に助けてもらい何とかクリアーすることが出来ました。

しかも大量の時間を割いてもらい感謝しても感謝し切れません。

これが無ければ納得のいく同人ボードゲームは完成しえなかったと思います。




②自宅印刷と印刷屋

ボードゲーム作成する上で大きなポイントが印刷屋さんです。

今回、豚小屋は印刷屋さんを利用せずオタク友達の業務用レーザープリンターでカード、得点ボード、説明書の印刷を行いました。

理由は時間が無かったこと、印刷屋さんへの入稿や手続きの知識が無かったことが挙げられ、少数生産とコスト面でも小回りの利く完全自宅生産の方を採用しました。

自宅生産のデメリットは「コンポーネントのクオリティ」をあげるのが難しいということが挙げられます。

プロの印刷屋さんが作るカードはやはり出来がよくプレイ欲をそそります。

しかし、人件費がかかる分どうしても金額やカード枚数面での縛りが発生してしまいます。

大量発注すればコストは抑えられますが、はじめてボードゲームを作る人間にそんな勇気はありません。


自宅で作成する場合もカードと印刷費用は切っても切れない関係です。

同人ボードゲームのほとんどはカードを使用します。

名刺カード用紙なるものがあるのですがA4の紙両面に印刷するわけですから、ランニングコストを考えず家庭用のプリンターで印刷してしまうとコストが恐ろしいことになります。

仮に1つにつき50枚カードを使用するとしてA4で5枚、両面印刷で換算すると10枚分A4の用紙をカラーコピーする計算になります。

カードゲームは通常よりも多くのインクを使用するため表記されたランニングコストよりも多めに見ておかなければなず、ランニングコストを下げることはゲーム自体の価格を下げることに繋がると言っても過言では無いように思います。


お勧めはレーザープリンターでランニングコストや本体価格のコスパが良いものを選びます。

レーザーの利点は滲まない、ランニングコストが安い。

弱点は本体とトナーが高いインクジェットに比べて高い点です。

お値段は最低2万以上は見ておくべきでしょう。

長い目で見ればそちらのレーザーの方が安くつく場合が多いです。買うならよく考えて購入しましょう。

ちなみに豚小屋では

BROTHER A4カラーレーザープリンター JUSTIO 28PPM/両面印刷/有線LAN HL-4570CDW

http://www.brother.co.jp/product/printer/laserprinter/hl4570cdw/

を購入。

豚小屋ではレーザー+再利用トナーを現在使用しているので表記のランニングコストよりも少なく済んでいる感じです。

本体はアマゾンで購入し2、5万でした。

元の価格より遥かに安いですし、コスパがかなりいい機種だと思います。



③カード以外のコンポーネント

同人ボードゲーム「MAKAI」はキメラのようなヤツです。

箱とビニール小袋は近所のパッケージプラザ、トークン類は百円均一のセリア、ダイスは麻雀グッズ卸売り業者、カード紙類は自宅産で、コンポーネントは色んな所からの寄せ集めです。

コンポーネントの種類が多い事でのメリットはゲーム作成時の縛りが無くなり自由度が広がるという点が挙げられます。

今日本産のボードゲームは少ないコンポーネント、カードでゲームを成立させるというのがブームです。

しかしそれを体現するにはセンスと知識と努力が必要でなかなか難しいのが現状です。

コンポーネントの数が多ければいいというわけではありませんが、使えたほうがいいというのもまた事実だと思います。

では何故ミニマムゲームがブームなのか?

それは製作者側からすればコストが掛かるからの一言に尽きるでしょう。

ミニマムゲームを作るのか、コンポーネントを増やすのか、ゲームの質面白さはそれによって損なわれないか、ゲームデザイナーとしてのバランス感覚が求められます。

ゲームを作る中でゲーム自体のバランス調整と同じぐらい、製作コストを抑えるのは難しいのです。


④宣伝



今回豚小屋最大の弱点と行っても過言ではないぐらいできていなかったポイントです。

納得のいくゲームが出来ても、いくら面白いと思っても、結局の所プレイしていただける人達の目に留まらなければ、手にとっていただけなければ意味がありません。

宣伝は製作とはまた違うフィールドで、「人脈」と「行動力」が必要です。

知ってもらう努力をしなければ新人の作る同人作品は埋もれてしまいます。

特に地方民は大都市にコネクションを持ちません。

何もしなければすごく辛く過酷な戦いを強いられます。


また、発売するゲームがどんなゲームなのか事前に情報発信することは必須です。

作っていく過程をHPなりブログなりで報告するのもいいでしょう。

新大阪フリーマーケットでの発売の時点でコレが全く出来ていませんでした。

初めてだったとはいえ自分の認識が甘かったように思います。

そして宣伝していく過程で同じ境遇の同人作家さんたちとの繋がりを持つことも重要なのではないかとも考えます。

互いの作品を宣伝しあったり、刺激を受けたり、相談しあったり、ここは「人脈」に通づるモノがあるかと思うのです。

知ってもらう努力は自分の情報だけを発信するものではありません。

他のサークルさんやボードゲームの情報など多種多様なコネクションに触手を伸ばすことで色んなきっかけを与え与えられる行動を行うべきではないかと思うのです。



⑤ボドゲが好きであると言うこと

ごめんなさい、最後綺麗にまとめたかったんです。

でもコレがなければやっていられません。

まぁ同人ボドゲを作ろうと言う時点でそれはないでしょうがww

儲けも大手はどうか分かりませんが少し黒字になる程度で移動費雑費なんかを考えればすずめの涙です。

作業量も相当ですし、売れなければ赤字です。

それでも自分たちがボドゲを作るのはやはり好きだからなのでしょう。


はじめて知り合い以外の人がボードゲームを買ってくれたとき私は少し泣きそうになりました。

こんなにも自分が作ったボードゲームが売れることが嬉しいものなのかとその時はじめて知ったのです。



同人ボードゲーム作成の道のりは長く険しいですが、できた時の感動はひとしおです。

これから製作される方の手助けになるかどうかは分かりませんが、少しでもためになればと思う次第で御座います。

東京ゲームマーケットには出品できませんが来年の大阪ゲームマーケットには出展を考えておりますので、願わくばそこでいろんな人と出会えることを願っております。