今週東京出張時、JR高田馬場の駅で映画のポスターを何気にみた。
『奇談』・・・・・また、つまらん和風ホラーかと思いきや
なんと、諸星大二郎の「生命の木」の映画化ではないか!!!
正直ビックリしました、日本の映画界でこんなセンスのある人が存在したなんて。
俺たちの時代の漫画は色々あったけど諸星大二郎は別格。
「暗黒神話」「孔子暗黒伝」、「妖怪ハンター」シリーズは少しレベルの違う作風だったが
この『生命の木』だけは別格だったのだ!
今日ロードショー初日行って来ました。
5時半からの部、客3人!
期待を裏切らなかった作品です。
原作を、もう何回も繰り返し読んだ俺でも納得できました。
もちろん、ケルビンの骨がない
3日目の復活は、もっと神々しくやってほしかった
洞窟の礼拝堂は少し自分のイメージとは違ったは
あったが、少なくとも作り手の情熱が伝わる絵にはなっている。
強烈なテイストを追加して、是非海外で上映して欲しい。
原作を知らない人は、日本人でもこんな素晴らしい
オリジナルが作れるという
新しい原作者(しかも漫画界)の存在が全世界にアピールできると思う。
原作知らない人は、原作を読まずに映画を見
その後原作を読もう。
久しぶりに納得できた映画でした。
阿倍寛の稗田礼二郎も原作の格好にこだわる事なく
雰囲気を重視した部分が非常によかった。
考古学界の異端児の説明は諸星ファンをニヤリとさせるシナリオでした。