2019年初版、院政期から戦国時代まで500年の歴史を論じた本です。15のトピックスを時代順に並べ気鋭の論客たちが最新の講義を繰り広げるという楽しい構成です。各講の終わりに掲げてある「さらに詳しく知るための参考文献」がまたよくできていてさらに歴史の大波にのみ込まれてしまいそうです。

この本を読んでいて感じたことは高校で日本史を選択していて良かった、決して高校日本史は無味乾燥なものではなかったということです。読み進めて行く途中で「ああ、あのことか。」とかつての授業を思い出すこともしばしばで、高校日本史を一段低く見るのは自分が学びから遠ざかっていたことからくる錯覚に過ぎないのではないかと思った次第です。

中世を知りたいとお思いの方にオススメの一冊です。今日もお付き合い下さりありがとうございます。