神尾 亮の「麻雀のような人生に人生のような麻雀を」 -35ページ目

先日「ひるおび」を見ていたらこんな話題が取り上げられていた。

 

 

 

 

第12回朝日杯本戦トーナメント決勝。

藤井聡太七段が渡辺明棋王を破って連覇。




私はさほど将棋は分からないが、

 

同じ勝負の世界にいる以上、

どういう勝ち方をしたのかが気になり、

 

この特集を見ていた。

 

 

 

 

 

 

民放ではめずらしく、

将棋の盤面を使って解説していた。

 

 

 

 

 

 

その解説役をしていたのが田中寅彦九段

 

 

 

 

 

 

後手の藤井七段が優勢のこの場面。

 

 



手駒の銀をさらに使っていくなり、

どうやったってだいたい詰みのルートが思いつきそうな場面で、

 

 

 

 

藤井七段が指したのが

 

 

 

 

「4四龍」
 

 

 

 


持ち時間が互いに無くなり、

1分以内にバシバシ指さないといけない中、

とっさに指したこの一手。

 

 

 

この一手がすごくて、解説陣をうならせたという話。

 

 

 

 

手持ちの龍をわざと「4四龍」と指すことによって、

角にも飛車にも取られうる、

いわば(タダで龍をどうぞ)というところに指し、

王のまわりを守っていた角を前に出させたうえで、

相手の守りを弱くさせて詰ませにいく手筋なんです。

 

まさに骨を切らせて肉を絶つ、

 

解説者もうならせるかっこいい一手でした。

 

(こんな感じだったかな?)

 

 

 

 

将棋を知っていれば何となく理解はできるが、

この一手がどれくらいスゴイのかまでは正直分からない。

 

 

 

 

 

ここで、この解説を聞いた恵俊彰が素人らしい一言を放ってくれた。

 

 

 

 

 

「野球で例えるとどんな感じでしょう?」

 

 

 

 

 

このフリに対して、

田中寅彦九段がノータイムでこう返した。

 

 

 

 



「ノーアウト満塁 スクイズで一点入れれば勝利という場面で、ホームランを打ったようなものです。」



 

 

 

この返しが圧巻だった。

 

 

 

 

スタジオ中が完全に納得して全員うなった。



テレビの前で私もうなった。

 

 

 

 

 

「野球で例えるとどんな感じでしょう?」と突然聞かれて、


「うーん、そうですねぇ」とか

「んー、」すら言わなかったのだ。


 

 

完全にノータイムで



「ノーアウト満塁 スクイズで一点入れれば勝利という場面で、ホームランを打ったようなものです。」

 

 

と例えたのだ。

 

 

 

 

もしかすると事前にそういう質問をしますよと打ち合わせしていたのかもしれないが、

そんな野暮なことは考えないこととして、

 

 

 

聞いて一発で理解できる例えだった。

 

 

 

 

 

このコメントを"ノータイム"で言ったのがカッコよかった。

 

 

この話題は藤井七段がスゴイという話なのだが、

私は田中寅彦九段の"ノータイム返し"に思わずうなってしまった。



 

 

 

 

麻雀においても、

選手の少考によって味が出る局面もあるが、

選択のある場面でノータイムの判断ができるとやはりカッコいい。


 

 

 

 

【麻雀講座】古久根麻雀塾 実践編Vol.27

 

 

 

そういえば古久根塾でもノータイムのかっこいい場面があった。

 

 

番組開始から51分頃の東3局0本場だが、

古久根プロが美しいピンフ手順をノータイムでやっている。

ぜひチャンネル登録してご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

 

ノータイムの美しさ。
 

 

 

これはたまらない。