サブプライムってどうやって儲けてたの? | 日本版サブプライムで5億円儲けた男のブログ

サブプライムってどうやって儲けてたの?

最近のテレビや新聞ではさんざん「サブプライムローンとは・・・本来銀行の審査に通らない人に・・・」と、通り一遍の説明をしていますね。

皆さんも米国のサブプライムローンがどんなものなのか位はもうアタマに刷り込まれていると思います。


では、なぜリーマン、メリル、ベアスターンズ、モルガンスタンレーなどは、そんなに血眼になってサブプライムローンの在庫を仕入れたのでしょう?

儲かるから。市場規模が大きいから。

確かにそうなのですが、投資銀行マンを病みつきにさせる仕組みが余り報道されていません。


儲かる仕組みの秘密は『超長期のローンであること』と、『利益の前倒し』。


証券化のメリットは、大量のサブプライムローンをひとつの束にして不履行をならして大きな影響を受けないようにすること(大数の法則といいます)とともに、500億円のローンの集合を1単位1億円の有価証券に小口化して多数の投資家に販売できるように仕立ててさばきやすくする(流動性を付与するといいます)ことにあります。


入口のローンプール(ローンの集合体の意味)と、出口の有価証券では、その利回りが大きく異なります。わかりやすく円建てのローンでいいますと、ローンは平均利回り4%、有価証券は平均利回り3%ということが、全盛期には普通にありました。

この例においては、年率1%の利ざやが、サブプライムローンが残存する間ずっと発生しています。ローンはたとえば30年元利均等払いであったりすると徐々に元本が減るわけですが、ざっくり言えばこれは15年元本返済を受けずにベタッと貸しているのと期間的には同価値になります。

この場合、利ざやの合計額=年率1%×15年=15%

すなわち、『超長期ローン』であるメリットで、貸したお金の15%が利ざやの累積合計額になるわけです。期間が長いと結構いくわけです。住宅ローンを借りた場合に結構支払い総額が大きくなるのと同じですね!


たとえばリーマンがこのようなローンを証券化することで、利ざやの年率1%をもらうような仕組みは簡単にできます。しかし普通にやると30年かけて利ざやを少しずつもらうことになり、500億円のローンに対して1%の5億円しか今年は儲かりません。


ここで投資銀行マンが考え出したのが、「将来の利ざやを受け取れる権利を金融商品にして投資家に売却して、利益を今全部もらおう」というもの。

30年間かけて500億円の15%の75億円をもらえる権利を、若干低めの500億円×12%=60億円で売ります、といった商品を機関投資家に販売したわけです。

もちろんこのままでは機関投資家の側で審査を通すのが難しいですので、格付機関に手数料を支払って、ローンプールの将来変動を数学的(といっても大して複雑なことはしないのですが)に分析させて、シングルAやらトリプルBやら、その辺の企業の社債と変わらない格付けを取得して綺麗なパッケージングを施しました。


500億円のローンをブローカーに発破をかけて数ヶ月かけて集め、証券化すると60億円儲かるわけですから、これはやめられなかったわけです。

おまけに数ヶ月間ローンを集めている間はローンの利息ももらえるわけですし・・・・


この仕組み、実は日本では住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が買い取る「フラット35」に似てませんか??もちろん機構はこんなグリーディー(欲張り)なことはしていませんが。


日本ではサブプライム・モーゲージ(住宅ローン)証券化は殆どなかった(全くなかったわけではない)ですが、同様の仕組みによる銀行住宅ローン証券化、銀行不適合(ノンコンフォーミング)住宅ローン証券化、アパートローン証券化や投資マンションローン証券化は、結構存在していました。なかなか儲かりましたよ。


でも日本版サブプライムローンの本命といえば、無担保ローン系がそうなんでしょうね(続く)。