■わからないことだらけ
北朝鮮が、核実験をやったらしいですね。テレビも盛んに報じています。世界が、というのはあまりに漠然とした言い方で、米国、中国、韓国などの諸国が非難の声を上げたようです。
核の問題をめぐっては、不思議なことがありすぎます。まず、非難するほうの“資格”ですが、なぜ、亜米利加が非難できるのでしょう。亜米利加が一番たくさん持っていますね。しかも、実際に人の頭の上に落としたのはこの国だけです。亜米利加はいくら持ってもいいが、他の国は金輪際持ってはならない、この理屈がどうしても理解できずに困っています。学校でも習った記憶がありません。
例えば、北朝鮮や、イランのような国に持たせると危ないから? それは、そうでしょう。しかし、では、現にもう人の頭の上に落とした実績がある国が持っていて、なぜ、危なくないのでしょうね。ますます不思議です。
テレビに、亜米利加人タレントが出て、やはり、勇み立つような面持ちで非難の言葉を投げかけていました。ハァ~~? という気になります。亜米利加は核兵器投下という大罪を過去に犯した唯一の国です。「核」の話、「核」の「カ」の字でも出たときは赤面してうつむいてしまうものと思いきや、なかなか意気盛んにまくしたてます。
もっとも、核兵器使用について、あの国は一度も反省の意を表明したことはなかったですね。ということは、よいことをしたと思っているのでしょう。“よいこと”なら、またいつやるかもしれませんね。
■1つだけわかったこと
核の問題は、ことほど左様にわからないことだらけですが、1つだけわかりそうなことがあります。それは、弱い国、小さな国、発展途上国が核を持ちたがる動機です。思い起こせば、やたらとよその国に因縁をつけて、いきなり爆弾やミサイルをぶち込む、亜米利加という危ないならず者でさえ、核武装をした国には攻め込んだ実例がないのです。ならば、後発の国が核を持ちたくなる動機は想像に難くありませんね。
わかりはじめると、少しずつですが、霧の中に閉ざされたような難問への解答の糸口も見えてくる思いです。亜米利加が、なぜ、核の拡散をあれほどまでに嫌うのか。それは、皆が持ってしまうと、もう戦争ができなくなってしまう。おそらく、これだ。それ以外には、考えられない。あんな戦争好きの国が、「世界平和を願って」なんてことは、万に一つもあり得るとは思えませんから。
核を持つ国が増えることに、日本人が嫌な感情を持つことはよくわかります。何分にも、世界唯一の被爆国ですから。しかし、一旦そこから離れると、今のように一部の国だけが核兵器を保有している状態と、すべての国が核武装してしまう状態。果たして、このどちらが戦争を根絶するより確かな方法なのか。これはこれで、思弁の対象となることでしょう。
亜米利加のような国がある限り、とても国際社会の“善意”などというものに期待ができないことは明らかなことです。
■とても心配です
日・米・中・韓、足並みをそろえて仮に非難声明をしたとしても、その腹の内はさまざまです。一枚岩でなど、まずあり得ない。「同床異夢」でしょう。亜米利加なんていう腹黒いならず者国家のいうことなどを額面どおりに受け止めるほどおめでたいことはないし、中国だって、煮ても焼いても食えないしたたかな国です。単純なのは、日本だけ?
それぞれの思惑で、それぞれ、無論、自国の利益のために(もちろん、他国が日本のことなど案じてくれるはずもない)、国際社会で老獪な互いの腹のうちの読み合い、熾烈な駆け引きがこれを契機に展開していくでしょう。その中に、安倍みたいな細胞の数が少なそうなのが出てって、だいじょうぶなんですか?
それだけが、心配です。