今日簿記の授業で「減損会計」の話だったのですが、
減損の兆候が見られると
減損の認識(仕訳をきるかどうか決める)をします
そこで帳簿価額と割引前将来キャッシュ・フロー(以下 前CF)とを比較して前CFが少なければ減損処理を行うのですが。
なぜ割引前なのか?
割引後じゃだめなのか?と聞いてみた。(以下、要旨)
「なんで割引前なのかというと~、
まず、これ確実に減損だ!ということを確認したいわけなんだけど
割引後だと数字が少なくなるでしょ?
だから割引前だと帳簿価額より大きいけど、
割り引くと帳簿価額より小さくなっちゃうグレーゾーン的なものが出てきちゃうわけ
でも割引前と帳簿価額を比較して、割引前CFの方が小さいなら確実に割引後も帳簿価額より小さくなるから
減損損失をするかどうかという判定をするためには割引前のCFを使うの
詳しいことは財務諸表論の講義でまた聞いてね~」
うん、なるほどね。
帰宅後「財務会計講義」(桜井久勝 著)のp193を読むと
「割引後の現在価値でなく、割引前のキャッシュ・フローと比較するのは、測定が主観的になりがちな減損の発生が相当程度に確実な場合にだけ、それが計上されるようにするための工夫である。」
とちゃんと書いてある。
減損は過去問でもよく見かけるし、計算でも理論でもきっちりとれるようにしたい。
それでは!