早速新聞は新聞屋に頼んだつるぴこです。
固定費が4,383円かかりますが、全然回収できる(ハズ)
前の記事の勝間和代氏が言ってた
「買った後どうやって使い倒すか」
を考えるのが大事ですね。
ということで空・雨・傘の例をもうひとつ挙げときます。
こっちの方がちと難しいですが、自分が覚えるために書きます。
またこの例は傘をさすだけでなく、自分から雨乞いまでしています。
ネタは「ジョージ・ソロス VS イングランド銀行」です。
1992年秋 ジョージ・ソロスの右腕ドラッケンミラーはポンドに注目します。
1、当時の英国はERM(欧州為替相場メカニズム)に参加しており、ポンドは、マルクに対して一定の幅でリンクされていた。
2、当時のドイツは東ドイツとの統一のため、巨額の予算が必要であり、インフレ懸念から高金利政策をとっていた。
3、当時の英国は不況で苦しんでいた。つまり高金利政策を維持することは不可能に近かった。そしてドイツは英国が不況だからといって利下げをしてマルクの価値を下げる余裕はなかった。
これが「空」です。
さて、「雨」と「傘」は予想できたでしょうか?
僕はここまで読んで「雨」と「傘」の一部までしか考え付きませんでした。「傘」がえぐいくらい徹底的でした。
では、「雨」と「傘」いきます。
ソロスとドラッケンミラーは「ポンドは、切り下げに追い込まれる」という意見で一致しました。
これが「雨」ですね。
そして「傘」は
1、ソロスは100億ドルのポンドを空売り(切り下げに追い込まれるから)
2、60億ドルのマルクを買い(相対的に価値が上がる)
3、英国株を5億ドル買う(ポンド切り下げ後、上昇が見込まれる)
4、ドイツの債券を買い(マルク上昇で金利が下がり、価格が上がる。)
5、ドイツ株を空売り(債券市場に資金が流れるので、株の需要が下がり、株価が下がる)
ほんまにえぐいです。
てか最初は「なんで債券を買うのか?」がよくわからなかったです。まだまだ勉強不足。
イングランド銀行はポンドの空売りに対して懸命に買い支えを行い、英国政府は公定歩合を引き上げるという宣言を出します。
が、結局はポンド切り下げに追い込まれ、イギリスはERMからの離脱を余儀なくされました。
ソロスは一連の取引で20億ドル稼いだといわれています。
そういえばドルペッグ制を敷いていた国の通貨危機なんてのもありましたね。
人為的な統制というのは時に大きなひずみを生むものですね。
今日はこのへんで。つるぴこでした。