ジム・ロジャースが心の師匠のひとりになっているつるぴこです。
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今読みすすめていて、アイスランド→欧州→中央アジア→中国にやってきました。読んでると自分も旅行に行きたくなりますね。
本日は「空を見て、傘を用意し、雨を降らす」というテーマです。
勝間和代氏の著作「効率が10倍アップする 新・知的生産術」に
情報処理のプロ集団であるマッキンゼーに入社した時にはじめに教わったのは、情報には「空・雨・傘の3段階がある」ということでした。
空→私たちが空を見上げた時の事実。雲が出てきたら、空が曇ってきた」という事実になります。
雨→その空を見たときの私たちの解釈を指します。すなわち、「雨雲が出てきたので、雨が降りそうだ」と解釈を重ねるわけです。
傘→その解釈に対しての行動を指します。「雨が降りそうだから、傘を持っていこう」という行動に結びつくわけです。(引用ここまで)
このことを学んでから投資に関する歴史上の話を読むときに
「大成功した投資家は空を見て、傘をさし、雨を降らす(もしくは待つ)」ということが共通点として浮かび上がってきました。
ひとつだけ例をあげます。
ジム・ロジャースは1973年の第一次石油ショックで大成功を収めました。その手順を追っていきます。
1、石油採掘会社を調査。→アメリカの稼動している採掘装置の台数が減り続けている事実に気がつきます。採算割れで、新規の油田開発が行われない。
2、天然ガスは需要に対して供給が追いついてなかったが、価格統制によって採算割れしていたため、無駄に燃やされていた。
3、ガスや原油需要は年々増加傾向にあった。
これが「空」です。
ジムロジャースは空を見て雨を予測しました。
「ガスや原油は需要に対して供給が追いついていない。いずれ価格は是正される」
そして雨が降る前に先に傘をさしました。
つまり天然ガス採掘会社、石油採掘会社、オイルシェル会社の株を、安値で買い続けます。
1973年秋、OPECは原油価格を4倍に値上げすると発表しました。
もちろんその後の展開は予想通り、これらの株は暴騰します。
ミソは「雨が降る前に傘をさしておくこと」です。
それではまた。