2017年の読書まとめ。
今年は行政書士試験の勉強をしていたので、読書は大分減った。
参考書もいくつか混ざってるし。
去年112冊なので半分以下。

特に印象に残っているのは、以下4冊。

騙されてたまるか 調査報道の裏側/清水 潔
凶悪―ある死刑囚の告発/「新潮45」編集部
人体 失敗の進化史/遠藤秀紀
代償/伊岡 瞬 (何故か下のまとめに反映されていないが、小説ではダントツに面白かった)


2017年の読書メーター
読んだ本の数:60
読んだページ数:18584
ナイス数:369

伊藤真の民事訴訟法入門 第5版: 講義再現版伊藤真の民事訴訟法入門 第5版: 講義再現版
読了日:12月15日 著者:伊藤 真
司法記者 (講談社文庫)司法記者 (講談社文庫)感想
検察を中心に、殺人事件と汚職事件の二つの事件が、時間を前後させながら描かれる。二つの事件の関連性が徐々にあきらかになり、真相が立体的に浮かび上がっていく。後半になるとバラバラの時間軸なのに、ストーリーとしては直線になっていくところが気持ち良い。検察の横暴がひとつのテーマになっているが、著者は経験者のようなので、ただのフィクションではないかもしれない、というところもまた興味深い。
読了日:12月09日 著者:由良秀之
論より詭弁 反論理的思考のすすめ (光文社新書)論より詭弁 反論理的思考のすすめ (光文社新書)感想
「発言する人間性と意見の中身は切り離して考えるのが論理的であり、人格攻撃は非論理的であり、論点のすり替えなんてもっての他である」
という考え方にノーを突きつける。公平公正の議論なんてあり得ない。説得力と論理性は別問題。結局、自分と違う意見は詭弁なのであって、論理的に相手を説得しようとすることは非合理的。テクニックと皮肉とユーモアに満ちた、楽しい修辞学の本。
読了日:12月02日 著者:香西 秀信
瑠璃の雫 (角川文庫)瑠璃の雫 (角川文庫)感想
子供の誘拐や殺人の話のせいか、暗い。母子家庭で母がアルコール依存症で、弟も憎たらしいってのはキツイ。その上、三部構成で焦点がぼやけ、必要以上に引っ張っている感じがするし、事件にも臨場感はない。文章も固い。あまり読み進める手が進まなかった。

読了日:12月02日 著者:伊岡 瞬
黒い夏 (扶桑社ミステリー)黒い夏 (扶桑社ミステリー)感想
冒頭の殺戮シーンがなければただの小悪党にしか見えないレイを中心とした、ある町の人々の日常が丁寧に描かれる。
レイがいつ何をしでかすかと怯えながらぐんぐん読み進めていっても割と普通に生活していて、恋をして、プライドを傷つけられても、すぐにプッツンしなさそうだと安心していたら突如…!降って湧いたような天災のような暴力。抗うのは至難の技。
怒濤の後半は一気読み。
ケッチャム作品のなかではマトモな方?
読了日:08月11日 著者:ジャック ケッチャム
常識として知っておきたい日本の三大宗教―神道・儒教・日本仏教 (KAWADE夢文庫)常識として知っておきたい日本の三大宗教―神道・儒教・日本仏教 (KAWADE夢文庫)
読了日:08月05日 著者:
いつだってマンガが人生の教科書だったいつだってマンガが人生の教科書だった感想
漫画のイラストもなく、セリフも直接的に引用してるものばかりではなく、結局自分のセリフが言いたいだけ。他の千田本と比べてもパンチがない。
読了日:08月03日 著者:千田 琢哉
ニュースの“なぜ?ニュースの“なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 (SB新書)
読了日:08月02日 著者:茂木 誠
1日で学び直す哲学 常識を打ち破る思考力をつける (光文社新書)1日で学び直す哲学 常識を打ち破る思考力をつける (光文社新書)感想
一日で学べるような薄い内容ではなかった。メモ:鶏の卵が存在するためには鶏という種が先に存在していなければならない/人間は死を意識し理解し始めることで人間となった/腐敗物や死体がおぞましいのは、それが、生命の基礎にある物質性に私たちを直面させるから/空間に時間を読み込むからこそ、人間には三次元の空間が開ける/私たちの生は死へと向かい、死において完結し完成する
読了日:07月18日 著者:甲田 純生
知っておきたい世界七大宗教 (角川ソフィア文庫)知っておきたい世界七大宗教 (角川ソフィア文庫)感想
神道楽チン!多神教は寛容でいいけど、日本人は宗教観がテキトーすぎて他の宗教の人を怒らせかねないので、しっかり学ぶべき。
読了日:07月15日 著者:武光 誠
疫病神 (新潮文庫)疫病神 (新潮文庫)感想
地の文は読みにくいが、肝の座った切れ者の堅気と自由気ままな強欲やくざさん二人の関西弁の漫才のような会話が楽しい。しかし、長い。後半になると話が複雑になりすぎて、だんだん乗れなくなってしまった。図がでてくるけど、それみてもよくわからないレベル。
読了日:07月14日 著者:黒川 博行
人体 失敗の進化史 (光文社新書)人体 失敗の進化史 (光文社新書)感想
ナメクジウオから強引な設計変更を繰り返し、巨大な脳をもった二足歩行の怪物(失敗作)が誕生するまでの五億年超のストーリー。解剖大好き著者の熱く、独特かつ乱暴な語り口が魅力的で難しい話も楽しんで読める。
女性が男性と同じように働いたり、そもそもオフィスワークなんて設計段階では組み込まれていなかったんで、そりゃあ無理も生じる。数百年ぽっちじゃ進化もできないけど、我々には肉体的進化を超える叡智がある!
しかし、今をいきる自分のなんとちっぽけなことよ。
読了日:07月11日 著者:遠藤 秀紀
ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)感想
社会人野球ってあんまり馴染みはないけど、部活ではなく、仕事としてやっていたのか。やっぱそう考えると費用対効果もみえにくく、業績悪いときに切らざるを得なくなるのは当然だよなーと笹井さん派で見てしまってい。こんなの余裕のある会社じゃなきゃ無理だよ。
企業の業績不審と、野球部廃部に関わる人々の思惑が入り乱れ、誰を主人公としてもおかしくない人間ドラマがとても面白かった。最後はちょっと調子よすぎたが、やっぱり笹井さんが主役だったんじゃないかな。
読了日:06月17日 著者:池井戸 潤
目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)
読了日:06月08日 著者:伊藤 亜紗
後悔病棟 (小学館文庫)後悔病棟 (小学館文庫)感想
あのときああすれば良かった。あんなことしなきゃ良かった。生きてればいろんな後悔があるもの。そんな後悔の残る選択のやり直しを死ぬ間際に体験できるというお話。結局なるようにしかならないし、そうなるべくしてなっているんだから、やり直したってしょうがないんだけど、自分の選んだ道の正しさが証明されるんなら、それは良いことだよなあ。
読了日:06月07日 著者:垣谷 美雨
ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4)ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4)感想
ハリー・ポッターの世界には悪役以外に嫌なやつが多くて結構読むのに体力使う。差別がひとつのテーマにあることも大きいんだろうけど。今回は暗い展開も続くし、読む手がなかなか進まない。
ストーリーも今まででいちばん面白くなかった。ダンブルドアさん、脇が甘いよ…。
終盤では一気に展開して次が気になる終わり方。いよいよ本格的に戦争だ!
読了日:06月01日 著者:J.K.ローリング
海外ドラマはたった350の単語でできている海外ドラマはたった350の単語でできている感想
これなら楽しくできそうな気がする。暇になったらやりたい(やらないんだろうな…)。
読了日:05月05日 著者:Cozy
伊藤真の民法入門 第5版伊藤真の民法入門 第5版
読了日:05月05日 著者:伊藤 真
国家試験受験のためのよくわかる行政法国家試験受験のためのよくわかる行政法
読了日:05月05日 著者:神余 博史
おカネの教室(後編)おカネの教室(後編)感想
子供に読ませるにはちょっとシビアかな?と思うくらい踏み込んだ授業。毎回の宿題の結果が気になってどんどん読み進めてしまう。ストーリーも良かったし、素敵な教室だった。
読了日:05月02日 著者:高井浩章
パプリカ (新潮文庫)パプリカ (新潮文庫)感想
派閥争いを中心としたサスペンス風味の前半はとても面白い。精神科医の専門的な話と夢に入り込むマシンの説明も説得力あって、設定も超緻密。しかし、後半は夢の描写全開で訳がわからなくて、だんだんどうでもよくなってくる。後半は、常人の頭ではうまく映像が想像できないだけに、アニメ向きだったんだな。
読了日:04月21日 著者:筒井 康隆
ビットコイン解説本ビットコイン解説本
読了日:04月17日 著者:足立 明穂
ヒポクラテスの誓いヒポクラテスの誓い感想
天才的解剖医が、死体に宿るメッセージ(死因)を解剖により明らかにするという法医学ミステリー。臭いまで伝わってきそうな解剖描写も見所だが、もっともドラマチックなのは遺族から解剖の了承をとるくだり。遺族感情を突破して真実を追求するのは大変。七里さんにしてはオーソドックスな構成で、テンポも良いし、分かりやすいし、キャラクターもドラマ映えしそうだし、ドラマ化見据えて作ったのかも?
読了日:04月09日 著者:中山七里
凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)感想
実際に殺されている人がいるので不謹慎かもしれないが、凄く面白い!!と、言えちゃうくらい現実感がない。死刑囚が闇に葬られた事件を暴露し、その回想を入れながらも、現実でその証拠を追っていくという構成が、まさに小説的。穏やかにはなっていても到底改心したように見えないぶっこみの『後藤』と、つかみどころのない黒幕『先生』という二人の悪役も際立っている。でも文庫版で加えられた最終章がなかったら物足りなかったかも。牛丼屋で店員を土下座させるようなやつは、平気で人を殺させるやつかもしれない…。
読了日:04月01日 著者:
ネット世論が日本を滅ぼす (ベスト新書)ネット世論が日本を滅ぼす (ベスト新書)感想
頭がコチコチになっているネット右翼左翼やそれに近い人たちので発言・論争・デモ等について、一歩引いた視点で、論理的にその不毛さを述べるところは、本当にその通りだなーと思う。でも、この著者が本当に書きたいことは大衆コントロールとアメリカのジャパンハンドラーズの話のようで、それにより論点がちょいちょいズレて長くなりがち。それはそれで面白いけど。
読了日:03月31日 著者:中田 安彦
人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊 (文春新書)感想
面白い!以下要約。2045年に到来すると言われるシンギュラリティで起こることとは?事務労働には雇用破壊が発生するが、すべてを機械任せにすることができない程度にしかAIは発展しない。AIと人間には生命の壁があり、人間と同じような感覚は持てない。しかし、創造性を要しない仕事は機械に奪われ、資本家階級がすべてを手にする。需要は不足し、資本主義の終焉し、ベーシックインカムの時代になる。役立つことが人間の価値のすべてであるのなら、ほとんどの人間はいずれ存在価値を失う。有用性の権威は地に落ちて、至高性が蘇る。
読了日:03月28日 著者:井上 智洋
いつか、虹の向こうへ (角川文庫)いつか、虹の向こうへ (角川文庫)
読了日:03月20日 著者:伊岡 瞬
基本行政法 第2版基本行政法 第2版感想
お勉強用。事例が豊富で読みやすかった。これで基本なの?ってくらいには詳細で複雑な部分まで踏み込んでる。
読了日:03月15日 著者:中原 茂樹
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
読了日:02月28日 著者:エリヤフ・ゴールドラット
罪火罪火感想
構成が巧く、読ませる。前半の身勝手な主人公の思考回路は非常に面白い。それだけに、主人公は最後までとことん悪どいぐらいのほうが良かったんじゃないかな。
読了日:02月18日 著者:大門 剛明
封印されたアダルトビデオ封印されたアダルトビデオ感想
海外の宗教の祭典に潜り込み、磔になってどMが歓喜するくだりとか、常識を超えた笑いと感動がここにはある。身分証偽造未成年の罠、墓でのSMからの祟り、児童ポルノのチキンレース…そして立ちはだかる数々の良識の壁。流石にバッキー事件レベルは絶対に許しちゃいけない最低最悪の犯罪だが、18禁だからこそできる「表現」への挑戦は、批判・発禁に負けずどんどんやっていってほしい。
読了日:02月11日 著者:井川 楊枝
烏金 (光文社時代小説文庫)烏金 (光文社時代小説文庫)感想
西條奈加さん三作目。賢く金貸しする前半から後半は復讐やらなんやらで荒れてくるのかと思いきや、割とシンプルにいい話だった。スマートにまとまっている分、盛り上りに欠けた。
読了日:02月04日 著者:西條 奈加
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)感想
人工知能が自身よりも賢い人工知能を作れるようになった瞬間から無限に知能の高い存在が出現するという技術的特異点(シンギュラリティ)は、2045年になるらしい。そこでカギとなるのは、「データの中のどこに注目するか(特徴量をつかむ)」という人間にしかできないはずだったことをコンピューターが学べるようになる、ディープラーニングである。特異点から先は何が起こるかわからない。楽しみでもあり恐ろしくもある。実現まで死ねない!
読了日:01月08日 著者:松尾 豊
騙されてたまるか 調査報道の裏側 (新潮新書)騙されてたまるか 調査報道の裏側 (新潮新書)感想
被害者を貶める報道がされた桶川ストーカー事件、冤罪を生んだ足利事件の真実を暴いた調査報道。馴れ合いの公式発表だけをソースにして記事を書く方が簡単でリスクも低いが、「生産性の低い」調査報道の社会的意義は非常に高い。芸能人のしょうもないスクープは社会的意義はなくても、生産性が高いんだろうな。
読了日:01月06日 著者:清水 潔
伝わっているか?伝わっているか?感想
アイデアがでなくて行き詰まっている人向け。可愛いイルカが楽しく教えてくれる。ただ、景品表示法的にグレーな宣伝方法も紹介されているので注意が必要。
読了日:01月04日 著者:小西利行
白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)白洲次郎 占領を背負った男 下 (講談社文庫)感想
上巻で憲法ができあがったので、下巻の前半は復興のための国内の政治・経済(電力)の話がメイン。アメリカとの憲法にまつわる対決以上にエキサイティングな話はもうないかと思いきや、安保条約の話が残っていた。もともと吉田らは安全保障してもらいたいなんて思ってなくて、占領状態の回復こそが至上の命題だったとのこと。
読了日:01月03日 著者:北 康利

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