A男 「B子、久しぶりだね! 学校の先生になったんだよね? 仕事は大変?」
B子 「うーん、微妙かな~。子どもは可愛いんだけど…親がね~。この前なんか、授業参観のアンケートで、『担任がアイドルみたいな格好をするのはおかしい!』って書かれて、校長に注意されちゃってさ~」


友達同士のA男とB子の会話です。


前後関係やその時の状況は分かりません。

もしかすると、B子は長年の憧れだった小学校教師にやっとなれたのかもしれませんし、公務員で安定しているからなっただけかもしれません。

あるいは、元々B子は、比較的可愛い格好が好きで、授業参観でもフレアスカートなどの可愛い格好をしていたのかもしれませんし、普通の
地味な黒や紺の服装だったのかもしれません。

若しくは、B子は、学生時代から結構モテる方で、自然と男の目を引くような髪型、服装や仕草をしてしまうのかもしれませんし、元々綺麗な顔立ちなので、言いがかりをつけられやすいのかもしれません。


さて、B子から、

「(小学校教師の仕事は)微妙かな~。子どもは可愛いんだけど…親がね~。この前なんか、授業参観のアンケートで、『担任がアイドルみたいなスカート履くのはおかしい!』って書かれて、校長に注意されちゃってさ~」

と言われたA男は、どう返せば良いでしょうか?

①「いやいや、そんなことでB子に注意する校長が悪いだろ? 親の言いなりじゃん! 一人のクレイマーがケチ付けて来たからって、そのままこっちに使える必要なんか無いのに、馬鹿じゃないのか?」

②「出た~、モンスターペアラント! アイドルみたいな格好ってどんな格好? そんな格好、する訳ないよね? 何言ってんだ? そんなの無視無視! 何やってもどうやってもどうせ文句付けてくるんだから!」

③「あー、それはB子、嫌な想いして、嫌だったね~。よく我慢したね~。それなのに、『子どもは可愛い!』とか言えるんだから、大したもんだね! そういうスタンスなら大丈夫だろうけど、一人で頑張り過ぎちゃうと、心と身体が病んじゃうから、一応謝って、管理職を味方に付けられるといいね!」

もちろん、正解は③です!


当たり前過ぎますが、一応簡単に解説を…。

①これはかなりの確率で言いそうな台詞で、確かにB子の気持ちに寄り添っているので、悪くはありません。
しかし、校長のあり方を伝えられても、B子はどうすることもできませんから、言うだけ無駄なので不可です。

②これも、結構B子の気持ちが楽になりそうな良い台詞かもしれません。
しかし、B子がこれからの小学校教師として上手くやっていくためには、何の役にも立ちませんよね?
ですから、言うだけ不毛なので、不可です。

③このように、B子の頑張りを認めた上で、心と身体への気遣いをし、一人だけで頑張らないで、というような話をすれば、B子も少しは楽になるでしょうから、これ一択でしょう。


最後に、B子のように、様々の仕事を自分一人で頑張っているのに、妬みやそねみ、批判や非難を受けてしまう女性は、実は結構いるのかもしれません。


そういう女性は、比較的知性も高く、受験勉強や部活動などでも努力を欠かさなかったために、それなりの成果を収めてきたので、一人で頑張る習慣が身に付いている場合があります。

それ自体は素晴らしいことですが、それに加えて若さやルックスの美しさが加わると、「生意気」とか「可愛くない」というような、周りからのやっかみ等から、足を引っ張られる可能性が高くなってしまいます。


かといって、上司などが気遣って手を差し伸べれば、

「何であの子ばっかり助けて貰えるの?」

というような、嫉妬を助長することにもなりかねません。

また、上司が下手に飲みにでも誘って話を聞こうとすれば、

「パワハラだ!」

などと騒がれるかもしれませんから、難しい面もあるでしょう。


ということで、しっかり者の仕事を頑張る女性は、益々孤立していく世の中になっているわけです。


その打開策は、仕事が出来ない女を装うことや早めのヘルプサインを出すこと、周りを味方に付けること、などなどいくつかありますが、どれがピッタリなのかは分かりません。

しかも、特に小学校教師などの場合は、目の前の子ども達のため、という使命感が優先してしまい、自分のことは後回しになってしまうこともあるでしょう。


そのため、視野も狭くなり易いのですが、本来は、B子のような女性は理知的なはずですから、周りに頼る、とか周りを利用する、というような技を覚えれば、うまく立ち回ることも出来るはずです。

もちろん、自分のやり方を変えたりする必要もありますから、時間はかかるかもしれません。

ですから、取り敢えずは、B子の心と身体を労る気持ちを伝え、

「自分だけで頑張らないで」

というこちらの気持ちが伝わる程度で十分でしょう。



今日の一句 すべからく 常に女は こなし過ぎ?
対処法 相手の心と身体を労る気持ちと一人だけで頑張らないで、と伝える程度にする


「タイミングが悪いだけ」というような誰のせいにも出来ない曖昧なことを言って逃げる