A男 「B子、就活、どうすんの? 実家に帰るの?」
B子 「ウチのママが、『CAになれば?』って言うから、CAになろうかな、って思うのよね~。CAになったら、実家になんか帰れないから、そこは大丈夫かな。」

友達同士のA男とB子の会話です。


前後関係やその時の状況は分かりません。

もしかすると、B子は、密かにCAを目指していたのに「母親に言われたから仕方なく…」という呈にしているのかもしれませんし、本当に自分では考えていなかったのに、母親に言われてその気になったのかもしれません。

あるいは、B子は、昔からモテていたため自分のルックスに自信があったのかもしれませんし、昔はモテなかったのに髪型やメイク、ファッションを変えて最近モテるようになったのかもしれません。

若しくは、B子は、インターンもせずに遊び回っていただけで、ふと見ると周りはドンドン就活を終えているので、焦って決定が遅い「CAを目指している」と言っているだけかもしれませんし、自分がやりたい仕事もなく、マイナビ適性検査も受けていないので、何が向いているかも分からないので、「CA」と言っているだけかもしれません。


さて、B子から、「ウチのママが、『CAになれば?』って言うから、CAになろうかな、って思うのよね~。CAになったら、実家になんか帰れないから、そこは大丈夫かな。」
と言われたA男は、どう返せば良いでしょうか?

①「マジ? CAなんて、6次面接か7次面接くらいまであって、全くごまかしが効かないって、知ってて言ってんの? インターンですら簡単に落とされるのに!」

②「あのさ、B子のお母さん、B子がCAに向いてると思って言ってんの? 確かに華やかな仕事だけど、実は無茶苦茶泥臭い仕事で、クレーマー対応とかもするんだよ? B子がCAになったら自慢したいだけじゃない?」

③「へ~、さすがB子のお母さん、見る目があるね! CAなんて、美人でよく気がつくB子にピッタリじゃん! ファーストクラスのお客様から誘われて、将来は玉の輿でタワマン暮らしじゃない?」

もちろん、正解は③です!


当たり前過ぎますが、一応簡単に解説を…。

①このようなことを言っても、B子は、
「そんなに面接あるの? じゃ、止めようかな。」
と言うだけで、自分の主体的な考えもなく、実際に行動に移すのも遅いでしょうから、言うだけ無駄なので、不可です。

②このようなことを言っても、B子は、
「何とかなるでしょ? 別に結婚したら直ぐ辞めるし!」
と言うだけで、CAをハイスペ男と結婚する道具としてしか考えていませんから、言うだけ不毛なので、不可です。

③このように、B子とB子のお母さんを誉めた上で、B子が夢見ているであろうことを、さも現実に起こるかもしれない、という夢物語を語ってあげれば、B子は大満足でしょうから、これ一択でしょう。


最後に、B子の母親のように、娘にCAを勧めて、もし、なれたら、周りへのマウントの材料に使う気満々の母親は、少数派かもしれません。

娘をCAにしたい母親は、自分がCAを目指していた夢が破れたので、自分の娘で実現させたいのでしょうか?
それとも、単に、娘がCAになったら、それを使って周りにマウントを取りたいと思っているのでしょうか?
あるいは、自分がCAだったり、知り合いにCAがいて、娘に合っていると思って勧めているのでしょうか?

まあ、真相は人それぞれでしょうが、CAという職業自体が、女性の憧れの職業であることは間違いありませんよね?
となると、ある程度の身長とルックスの持ち主の娘であれば、母親が娘に押し付けるというか、勧めるのもあり得ることでしょう。

しかし、自分の子どもが言い出したことであればまだしも、親からお勧めの職業を言い出すというのは、やや疑問が残ります。

よくあるのは、
「公務員は安定しているから公務員になりなさい!」
と娘に押し付ける母親って、いますよね?
しかも、言われた娘は、公務員は合っていないのに、母親に言われたから、と悩んでしまう真面目な女の子もいます。

今回のB子のようにCAを勧めるのも同様です。
上手くCAになれればまだ良いですが、CAは、採用決定も遅く、もしJALやANAに落ちたら、もう行くところがない、というような事態に陥る可能性もありますよね?
そうならないように。行きたくもない業種のやりたくもない職種を滑り止めにしておく必要もありますし…。

しかし、そんな細かいことを考えてB子にアドバイスしても、どうせ聞く耳は持たないでしょう。
耳障りの良いことだけを聞きたいB子に対しては、お母さんとB子を誉めて、実現するかどうかも分からない夢物語を語ってあげれば十分です。
「他の女子に言っちゃダメだよ、妬まれるから…」
などと付け加えるくらいにしておきましょう。


今日の一句 すべからく 常に女は CAに?
対処法 相手と相手のお母さんを誉め、望んでいるであろう将来の夢を誇張して言語化してあげる