Tim Robbins扮するAndyが、無実の罪でショーシャンク刑務所に入れられ、Morgan Freeman扮するRedと親しくなり、最後のどんでん返しに繋げていく名作です。
この映画では、Hope(希望)がキーワードです。
例えば、アンディとレッドの次のような会話があります。
Andy:Hope is a good thing, maybe the best of things, and no good thing ever dies.
(希望を持つのは良いことだよ。多分最高のものだよ。心の中で思っていれば絶対に無くならないんだから。)Red:Hope is a dangerous thing. Hope can drive a man insane.
(希望を持つのは危険だぞ。人を狂わせることもあるんだから。)
I guess it comes down to a simple choice, really. Get busy living or get busy dying.
(本当に簡単な選択だと思うよ。忙しく生きていくか、忙しく死んでいくか、だよ。)
言われたレッドは、刑務所と言う時間がたっぷりある場所で、
「どうやって『忙しく』生きるんだ?」
と感じたことでしょう。
しかし、それは最後のどんでん返しでレッドは納得するわけです。
そして、40年の刑期後に釈放されたレッドの次のような台詞で映画がラストシーンを迎えるのです。
I hope to see my friend and shake his hand. I hope the Pacific is as blue as it has been in my dreams. I hope.
(俺の希望は、唯一の友達に再会して握手し、太平洋がずっと見てきた夢と同じように青いことだ。それが俺の希望なんだ。)
それが視聴者へのメッセージになっている訳ですね。
しかし、B子が男たちに「やれるかもしれない」と思わせる「希望」は、レッドの言う通り、男達を「insane」にしてしまうかもしれませんよね?
例えば、食事の最中に、薬を飲み物に入れられたり、フラフラの状態でホテルに連れていかれてレイプされたり、リベンジポルノを撮られたり…
『ショーシャンクの空に』の所長のようにならないと良いのですが…
まあ、B子自身は、男にたかるのは当然と思っているでしょう。
痛い目に合わないと、人間、なかなか変わりませんから、余計なことをB子に言う必要はありませんからね。
ですから、原題は、『ショーシャンクの救済』に近いわけです。
しかし、「redemption」には会計用語で、「債券、株を金銭に替える」という意味もあります。
となると『ショーシャンクの償還』という意味で、最後のどんでん返しも匂わせているのかもしれません。
しかも、アンディは元銀行員という設定ですから、原題は様々な含みを持たせているのでしょう。
本当に英語のタイトルは、深いですね~。