A男 「B子、C男の小学校、地元に行くよね?」
B子 「冗談じゃないわよ! ママ友の子どもだってみんなお受験するのよ? 地元なんかダメに決まってんでしょ? もちろんお受験させるわよ!」

夫婦のA男とB子の会話です。


前後関係やその時の状況は分かりません。

もしかすると、A男とB子は、結婚して直ぐに子どもが出来たのかもしれませんし、なかなか子どもに恵まれなかったのかもしれません。

あるいは、A男とB子の息子のC男は一人っ子かもしれませんし、上や下に兄弟姉妹がいる
のかもしれません。

若しくは、A男とB子は、どちらも共働きで働いているのかもしれませんし、A男が正社員で、B子は専業主婦やパートかもしれません。


さて、B子から、「(C男は)当然お受験させるわよ!」、と言われたA男は、どう返せば良いでしょうか?

①「あのさ、周りのママ友に対抗するために、C男にお受験させるわけ? それって、C男のためじゃなくて、自分のためだよね? 自分が周りのママ友にマウント取りたいからじゃないの?」

②「ふーん、何でお受験させることを、C男が望んでいるわけ? なわけ無いよね? C男は、幼稚園(保育園)の友達と同じ地元の小学校に行きたいんじゃないの?」

③「なるほどね。確かに、C男にとっても、目標を定めてそれに向かって努力する、っていう経験は、後になって、自分の力になるかもしれないね。」

もちろん、正解は③です!


当たり前過ぎますが、一応簡単に解説を…。

①このようなことを言っても、
「そうよ! アタシがママ友にマウント取りたいのよ!」
とか、
「C男が良い学校に受かれば、威張れるでしょ?」
などと言うわけがありませんから、言うだけ時間の無駄なので不可です。

②このようなことを言っても、
「地元なんて、いじめはあるし、学力は低いし、ダメに決まってんでしょ?」
と、ママ友からの受け売りを言うだけで、言うだけ不毛なので、不可です。

③このように、一般論として正しいことを言って終わりにすれば、角は立ちませんし、B子も
「A男も支持してくれた」
と勘違いして終わりますから、これ一択でしょう。


最後に、B子のように、ママ友に影響されて、自分の子どもをお受験に駆り立てる女性は、少数派かもしれません。

その心理的要因としては、同調意識と自分に対するコンプレックスがあります。前者は、よく子どもが言う、
「みんな持ってるもん。」
という幼い感情があり、
「(自分も子どもも)仲間外れにされたくない」
というような思いがありますよね?

問題は後者です。
例えば、自分が短大や地方のFラン卒だったりした場合に、自分の子どもをGMARCH以上の大学に入れることによって、自分の学歴コンプレックスをなかったことにする、という心理です。
いわゆる、心理学で言う「補償」ですね。

どちらも、たちが悪いのは、
「子どものため」
という大義名分があり、
「自分のため」
とは思わないというか、思っても認めないわけです。

そういう相手には、どんなに正論を言っても無駄です。何しろ、正論で学歴コンプレックスは消えませんし、「仲間外れになるかもしれない」という懸念も消えないためです。

そして、自分がお受験させたいくせに、
「子どもが勉強しない」
とか、
「旦那が協力してくれない」
などと、時には面と向かって文句を言うことは目に見えていますが、そういう女性を選んでしまった自分の見る目の無さを後悔しても後の祭りです。
一般論としての意見を述べて、後は、時が過ぎるのを待ちましょう。お受験の成功を祈って…


今日の一句 すべからく 常に女は 見返して?
対処法 一般論として正しいことを言って、時が過ぎるのを待つ