エベレスト、エヴェレスト(英: Everest)、またはチョモランマ(チベット語:)、サガルマータ(ネパール語: सगरमाथा Sagarmāthā)は、ヒマラヤ山脈にある山。
エヴェレストの南麓に位置するネパールのサガルマータ国立公園はユネスコの世界遺産に登録されている。度重なる登山の遺留物、廃棄物で周囲はかなり汚れていることが指摘されており、野口健 らによる清掃登山も行われている。


標高と測量

1852年、インド測量局の技師でベンガル出身のインド人測量技師、ラダナス・シクダール (Radhanath Sikdar) が240kmはなれたインドから三角測量した結果、P-15 (Peak XV) という仮称で呼ばれていた山が世界最高峰であることを発見した。当時ネパールは「禁断の王国」であり、外国人は入ることはできなかったため、より近距離での測量は不可能だった。測量の結果によればP-15 (Peak XV) の標高は約8,839m (29,000ft) だったが、一般には8,840m (29,002ft) と発表された。この時加算された標高は0.6m (2ft) であり、これは29,000ftという切りの良い数字が端数を切り捨てた概算値だと解釈されることを防ぐための処置だった。
現在最新の標高は8,848mとされているが、他にもいくつかの異なる標高が測量結果として報告されている。2番目に高い山はK2で、標高8,611mである。
スベディのブログ-エベレスト

登山
1953エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイの第二チームが5月29日午前11時30分に世界で初めての登頂に成功、エリザベス2世の戴冠と時期を同じくする偉業にイギリスは沸き、マロリー以来の宿願を果たした。

1970年5月11日、松浦輝夫、植村直己が日本人として初めて登頂に成功。

1999年5月1日、アメリカのマロリー&アーヴィン捜索隊が標高8,160m付近でマロリーの遺体を発見する。マロリー達が持参していたコダック社のカメラが発見されたならばエベレスト登山史上最大の謎が解けることになるが、未だ発見に至っていない。しかし、登頂に成功した暁に置いてくるつもりだった彼の妻の写真が遺留品になかった事から、ジョージ・マロリーが登頂に成功していたのではないかという説を唱える人も多い。なお、マロリー&アーヴィン捜索隊は2001年にも捜索活動を行い、前回発見できなかったアーヴィンの遺体とカメラを捜索したが、この時の捜索では何も発見できなかった。
スベディのブログ-1


# 1953年5月29日 - (東南稜、世界初登頂) - エドモンド・ヒラリー(ニュージーランド)、テンジン・ノルゲイ・シェルパ。
* 1970年5月11日 - (日本人初登頂) - 松浦輝夫・植村直己
* 1973年10月26日 - (秋季初登頂) - 石黒久・加藤保男
* 1975年5月16日 - (女性世界初登頂) - 田部井淳子
* 1982年12月27日 - (厳冬期初登頂) - 加藤保男
* 1988年5月5日 - (世界初山頂衛星生中継) - 日本テレビチョモランマ登山調査隊(同社の開局35周年記念特別番組の取材)
* 1996年5月10日 - 難波康子 - 七大陸最高峰登頂を達成するが遭難。同日には8名の大量遭難死が発生した。
* 2003年5月22日 - (最年少登頂者) - 当時15歳の女性ミンキパ・シェルパ。チベット側から登頂。※2002年、ネパール政府は未成年者(16歳未満)のエベレスト登山を禁止している。
* 2005年5月14日 - (航空機による山頂への初着陸) - ディディエ・デルサーユ(ユーロコプター社所属パイロット)。自身が操縦するヘリコプターが山頂に数分間にわたり着地。同時に航空機による世界最高高度への着陸記録も達成した。
* 2006年5月15日 - 山下健夫、2000年に続いて2回目の単独登頂に成功。
* 2007年5月22日 - 柳沢勝輔、71歳2ヶ月と2日。
* 2008年5月8日 - 北京オリンピックの聖火が午前9時17分(日本時間同10時17分)、世界最高峰エベレスト(中国名・チョモランマ)の頂上に到達した。女性登山家の吉吉、世界7大陸の最高峰を制覇した隊長の王勇峰らの手でリレーされ、チベット民族女性のズレンワンモが“最終走者”を務めた。
* 2008年5月25日 - (最高齢登頂者)- ネパール人ミンバハドゥル・セルチャン、76歳。
* 2008年5月26日 - 三浦雄一郎、75歳7ヶ月と14日 ギネス・ワールド・レコーズ認定の最高齢登頂者(後にミンバハドゥル・セルチャンに奪還される)。
* 2010年5月22日 - ジョーダン・ロメロ、13歳(最年少登頂者)。


スベディのブログ-12



登山料

エベレストに登頂するにはネパール政府に登山料を支払わないと登れないシステムになっている。ルートは15種類あり、そのうちの最も安い「ノーマルルート」は1人25,000 米ドル (日本円で約240万円)である。ただし「ノーマルルート」は人数が多くなると割引があり、最大の7人参加の場合70,000米ドル、1人あたり10,000米ドルとなる。登山料は一度払うと2年間は登る権利があるが、キャンセルした場合でも一切返還されない。

年齢制限

ネパール側の登山ルートは成人(16歳以上)のみ登山ができる年齢制限がかかっており、2010年9月より中国側登山ルートによる登山が18歳から60歳 に年齢制限がかかる。このため、2010年6月現在の最年少登頂者(13歳)の記録を更新するのは不可能になる。制限導入の背景は、従来より若年層による 登山にはより大きな危険が伴うと批判が出ていたこと、最年少記録更新のヒートアップが予想されたこと、などがある。

スベディのブログ-2