ぷーちゃんの家族は映画好き。


借りてきたビデオを、家族みんなで観るのが楽しみ。


お父さんとお母さんが好きなのは

 

「コーラスライン」

 

「王様と私」

 

「カラーパープル」


ぷーちゃんにはイマイチ意味がわからなかったけれど、お母さんの横で何回も何回も観た。

 

お姉ちゃんが好きなのは、怖いやつ。


「13日の金曜日」


「死霊のはらわた」


「ポルターガイスト」


座イスの後ろから顔をヒョッコリだして何回も観た。


そして、ぷーちゃんが好きなのは


「メリーポピンズ」


「チキチキバンバン」


「オズの魔法使い」


そして「オズの魔法使い」の続編の

「リターン トゥ オズ」



首のない女王さま

手足がローラースケートになってる女王のしもべ

「リターン トゥ オズ」は、ぷーちゃんの心に鳥肌を立てるキャラクターがたくさんでてくるので

怖いものみたさで何回も何回も、何回も観た。



ドロシーになった気分で台詞を覚え、一人でマネしたりもした。

 

 

ある薄曇りの日、お母さんがぷーちゃんを呼んだ。


「これ、ドロシーみたいやろ?!」

 

お母さんがぷーちゃんの前に広げて見せてくれたのは


リターン トゥ オズのドロシーみたいなフリフリの洋服。


ぷーちゃんの心はレモンソーダみたく、パチパチはじけた。

 

「お母さんが作ってんで!着てみ!」


「やったぁ!」


ぷーちゃんは嬉しくて、お母さんの差し出すフリフリのドレスを手に取ろうとした・・


でも、あることを思い出して、その手をひっこめた。


それは、お母さんがせっせとドレスを縫っていたであろう午前中、


ぷーちゃんはお母さんが2階にこないのをいいことに、ドレッサーを物色していた。

 

いい匂いの香水。

 

カラフルな化粧瓶。

 

気持ちのいいブラシ。


その中で特にぷーちゃんの心をつかんだのは、真っ赤なマニキュア。


お母さんがたまにつけている、上品な深紅のマニキュア。

大人への階段。

外国映画にでてくるような素敵な女性。

ぷーちゃんは、周りに誰もいないことを確認すると・・・

ちいちゃな爪に、真っ赤なマニキュアを塗った。

爪の先にお花が咲いたみたく、華やか。

ぷーちゃんはウットリ。

お母さんにばれないうちに取ったらいいよね。

と全部の指に赤い花を咲かせた。

でもそのあと、ほかの遊びに夢中になって忘れちゃってたんだ。


「どうしたん??着てみ」


お母さんは、可愛いフリフリのワンピースをぷーちゃんに差し出す。

でもぷーちゃんは受け取れない。

だって受け取るときに爪が見えちゃう!!

でも、受け取らないわけにはいかず、奪うようにワンピースを取ると

ぷーちゃんはトイレで着替えた。

着替える時に爪を見られないように・・。

狭いトイレで着替えたワンピースは、ぷーちゃんにぴったりで、とっても素敵。

でも、ぷーちゃんは悲しかった。

だって、お母さん変な顔してたから。

ほんとは

「やったぁ!やったぁ!」ってお母さんの前で跳ねたかったけど、

秘密を持ったぷーちゃんは、心が重くてできなかった。

ワンピースを一度着て、また脱いでトイレから出た。

「どうやった?」


「ぴったりやった・・」


心が重くてむっつりぷーちゃん。

「気にいらんの??」

と寂しそうな顔のお母さん。


ちがうの ちがうの おかあさん


ぷーちゃん うれしくて うれしくて おどりたいくらいよ

でも さわっちゃいけない やくそくの おけしょうしちゃったの

だから くるしくて おもくて  わらえないよ!

 

それからお母さんは、寂しそうにワンピースをどこかに持ってった。


ぷーちゃんは、お母さんを悲しませたから、悲しかった。

 

ぷーちゃんはこのとき初めて知ったよ!

 

「秘密はとっても重たいって!」 


 

 
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