私はぷーちゃん。
ほんとの名前は違うんだけれど、みんなからぷーちゃんって言われてる。
ぷーちゃんのおうちは、赤い木の扉の小さな可愛い本屋さんだった。
でも、お客さんがあまりいなくてつぶれたんだって。
つぶれたって、おかしいの。物置になってるけど、お店はまだあるのにね。
だから、ぷーちゃんちには本がたくさんあった。
子供部屋で、ベランダで、色んな本をペラペラめくって眺めてた。
ぷーちゃんちは5人家族。
小学校の先生してるお父さん
美人でお料理上手なお母さん
優しくて面白い1番上のお姉ちゃん
ちょっと意地悪で頭のいい2番目のお姉ちゃん
そして3番目がぷーちゃん。
甘ったれで、ひとみしり。
誰か知らない人がきたときは、お母さんの後ろがぷーちゃんの場所。
お母さんの後ろから、知らない世界をみていた。
ぷーちゃんは、末っ子っていって一番下、一番小さいので
とても可愛がられた。
2番目のおねえちゃんだけは、ぷーちゃんに意地悪。
それは「やきもち」っていうんだって。ぷーちゃんにはよくわからないけど
焦げてるらしい。
ある日、お父さんに連れられて、お父さんがよくいく喫茶店に行った。
お父さんはお店の人と楽しそうにお話してる。
ぷーちゃんは退屈!
ぼんやりしていると、ききなれた言葉が耳に入った。
「かわいいなぁ」
「ほんまかわいいなぁ」
誰かがまた小さいぷーちゃんのことを「かわいい」って言ってる。
いつも言われるから慣れちゃった。
誰が言ってくれたのかな?
ぷーちゃんはチラリと横目で声のしたほうを見てみた。
すると、そこには白いマルチーズ犬。
そして、ぷーちゃんより小さくて白いマルチーズ犬に
「かわいいなぁ」
「かわいいなぁ」
と言ってるおじさんがいた。
ぷーちゃんは、恥ずかしかった!
おじさんはマルチーズ犬に「かわいい」って言ってたのに
ぷーちゃんは自分が言われてるものだとばかり思って
見ちゃった!!
チラリと見ちゃった!!
恥ずかしくて恥ずかしくて、それからぷーちゃんは、ずっと下を向いていた。
ミックスジュースも残してしまった。
おじさんはずっとマルチーズの白い頭を撫ぜていた。
ぷーちゃんはね、
そのとき、初めて
「恥ずかしい」と思ったよ。
小さい頃の思い出のエッセイです☆彡
三人姉妹の末っ子、甘ったれのぷーちゃんの目からみた日常。
不定期に更新します♫
写真は、ぷーちゃんにそっくりの息子くん。
くまのぷーさんとぷーちゃんにかけてます

