イリヤ

「私はお父さんから『人は苦労するけど、その分だけ天国に行けるんだよ』と言ってもらえて、嬉しかったんだよね。

 

 お父さんから芥川龍之介『蜘蛛の糸』を貸してもらえたから、人助けが大事だって気づいたんだよね。

 

 だから私は、家族を助けるために、学校に行くことにしたの。

 

 

 学校ではいじめられっ子だったな。持ち物を泥棒したり、後ろから殴られたりして」

 

セイバー

「私が応戦して、鉄製の水筒をブン投げたことがありますね」

 

イリヤ

「私は学級会でいじめっ子を吊るし上げて、それで手を打ってもらったわ、皆に。感謝ね」

 

「私は両親から私立中学の受験を薦められたの。いじめっ子と縁が切れるからいいでしょ、って」

 

「当時仲が良かった友達とも、進学先で揉めて、喧嘩別れしたのが悲しかったですね。

 

 この辺で」