学者キラー
「インターネットでアホな人に出会って、説教していた。
 
 会社でも、上司と喧嘩して、会社を辞めた。
 
 喧嘩してばっかりだな、私。本当は平穏が欲しいのに」



塾講師
「会社で車職人の監督をしていた。スパルタ過ぎると、私の上司から怒られた。
 
 インターネットでは、鬱陶しい読者に説教をしていた。
 
 それで、精神崩壊して、統合失調症になったのは、誤算だった」



新聞記者
「インターネットで心理学の情報を集めるのが楽しかった。
 
 会社でも、社内報を作っていたのが楽しかった。
 
 ネタが無くなって、辞めた」



市役所の兄ちゃん
「会社に真っ直ぐ通勤して、いつも通りの事務処理をしていました。
 
 インターネットは特に興味無かったです。
 
 統合失調症だと診断されて、ショックでした」



筋肉馬鹿
「会社で電気設備の工事をした。感電死が恐かった。
 
 インターネットはあまり関わっていない。
 
 心の病気だということで、納得した」



裁判官
「会社ではC言語プログラマーをやっていた。特許も取った。
 
 インターネットでは、安い子相手に、処刑ショーを決行した。
 
 ショーの翌日から体が思うように動かなくなって、精神病と診断されて、ショックを受けた」



助言者
「会社では会議の席で話を聞いていました。
 
 インターネットでは読者さんの応対をしていて、まあ人気はありました。
 
 会社に勤められなくなったのは、弱ったなぁ、と思いました」



学者ロックシンガー
「会社では報告を担当していた。
 
 インターネットでは、探偵の推理ショーを決行した。
 
 推理を外して、自分の人生に限界を覚えた」



手品師
「会社では咄嗟の機転で受け答えしていた。
 
 インターネットでは、読者の皆に嫌われないように、演技をしていた。
 
 その演技ができなくなったことが、限界だった」



代表者
「会社では、皆頑張っているので、私も頑張っていました。
 
 インターネットでは、皆仕事せずに遊んでいるので、私も遊びたくなりました。
 
 その矛盾に引き裂かれて、統合失調症になって、会社勤めができなくなりました」



理解者
「会社では、飲み会で、皆の愚痴を聞いていた。
 
 インターネットでは、自分の人生への後悔から、心理学で読者さんの相談に乗るようにしていた。
 
 学歴社会が嫌になって、統合失調症になった」



謝罪者
「会社では仕事の締め切りが守れなくて、謝ってばかりだった。
 
 インターネットでは、同族の子が可哀想に思って、助けてあげようと思った。
 
 その同情心から、自分も落伍者になってしまった」