52,理性の根とは?

人間は一体いつ頃から肉体を触られるのが嫌なのだろうか?赤ちゃん、幼児、この頃は自分から「抱っこ」をせがむ、しかし男女とも成長するにつれ接触を拒むようになる・・・ごく自然に。特に殆どの女の子は父親という異性に対し、成長するにつれて遠ざかっていくように思う、勝手な主観だが。9歳にもなれば大体の物事の道徳観、倫理観は培われている、特に私はこの頃ではもう学年で一番の読書家と自負し本からの知識をかなり得ていた(主に日本文学)。血の繋がった父親でも娘の胸に触るなど決して有り得ない異常な行為である、まして他人であれば犯罪だ。怒り狂った私の行動を見ていた継父は何を感じたか分からないが、その後二度と私に触れることはしなかった。自分でも悪いことをしたな、と反省したのか?相変わらずの「いやらしい目つきでの気持ちの悪い視線」は私が大人になるまで続いていたが。人間にとって確かに「欲」は生命維持に不可欠な自然現象だ、しかし全ての欲望を欲するままに行動していたら人間では無くただの「ケダモノ」・・・。人間を動物と区別しているモノは何か?それは本能をコントロールする「理性」という思慮的に行動する能力だ。私の持論だが・・・

知性=思慮であり理性を育成する根だと思う。

人間として生きる為の倫理観、道徳心である土台作りの根っこは知性と教養が絶対の条件!と信じている、だから国の責任として9年間の義務教育が定められている。日本国において男女共に学問を学べるようになったのは戦後間もない頃だが、特に女性に関しては男尊女卑の体制が根深く存続していたように思う。この継父、継母のように教養を身に着けていない人々はこの頃大勢いたと思うが、教養が無くても理性的な人も大勢いると信じている、そこには人としての根底に持ち合わせている、人間の持って生まれた資質と環境から育成されるものと感じるが如何だろうか?