この人は教養が無く野蛮で短気だが長所も沢山ある、上手に扱えば理想の夫像だと思う。真面目でよく働く正直者、丈夫で病気一つしたことが無い、酒も飲まない、浮気はしない、給料は全部渡し少ない小遣いで文句一つ言わない。

心から愛し尽くしてくれる優しい妻だったら?今とは全く景色の違った穏やかな至福の家庭生活で夫婦仲良く過ごせただろうに。せっかく命拾いして日本に帰れたのに、妻選びを大失敗した為に今回の人生は無常の風に終わった。

「あの女の性格は何も分からなかった、若かったから男の欲望だけで急いで結婚したのが大間違いだった!」と後に語っていた。継母には好きな男性がいたらしいが強引に引き裂かれ、継母のきょうだい達には真面目そうで大会社に勤務しているから・・・と説得され泣く泣く結婚したと言う。相手から好まれても嫌いな男性との婚姻は確かに辛いと思うが、どうして最初から嫌ったのだろうか?継母は勘だけを頼りに生きてきたような人間だから、動物的な勘で何か(露骨な色情)を感じ取ったのだろう、継母の夫を嫌う執念深さは超のつく異常さだ。結婚は互いの人生に大きく影響し合い互いの一生が決まると思う、この頃は嫌ならすぐに離婚!は出来ない複雑さがあった。だから継母は結婚を承諾する代わりに絶対に心を許さない、相手を受け入れないことに決めたのだ。継父の人生と性格を、狂暴で暴力的にしたのは継母の冷酷さと金銭目的だけの貪欲さだろう。どれだけ嫌いなのかの一つの例は絶対に夫の子を産みたくない!だった、

だから「これ以上中絶出来ません!」と医者から忠告されるまで堕胎し続けていた。