ネルソン・マンデラ氏の名言のひとつ

I am the captain of my soul.

そのまま直訳すると「私の魂の指揮官は私自身である」こんな感じです。

つまり、「だれが自分の人生の舵取りをしているのか」と問われているわけです。


今日、ムスメが「あーちゃんにビタミンを10個あげれば助かったの?」ときいてきました。

ムスメが3歳の時に手術をし、5歳の時(昨年末)に亡くなった私の母。

「ビタミン10個」とは、年中さんの時にミカン狩りに行って持ち帰ったみかんの数のこと。

「ビタミンCが体の中の悪者を退治するのだ」と学んだムスメは

ミカン狩りでとったすべてのミカンを母に食べさせようとしました。

もう点滴しかうけつけなかった母は食べるふりをしました。


「10個だったらよかった?でも幼稚園の先生がひとり6個だよって言ったの・・・」

「そっか・・・ずっと考えていたの?でも、病気の方が強くて、もう仕方なかったんだよ」

「どうして人間は死んでしまうの?」

「誰でもいつかは死ぬ時が来るんだよ。

あーちゃんだって、一生懸命生きて、そして死んだの。

みんな、いつどんなことで死ぬかわからないの。

だからみんな一生懸命、正しく楽しい幸せな人生を生きようとしているんだよ」


肉親や友人、近しい人々を亡くすといつも思う。

「自分はなんと小さい人間だったのか」と。

小さいことで頭を抱え、振り回され、惑わされ。

もしかすると、自分自身一刻の猶予もないかもしれないのに。


人生の舵取りは誰がしているのか。

誰が人生の選択をしてきたのか。


誰のせいにもするな。

過去の影を未来におとすな。


私にはもう両親はいない。

けれど、すべて私の中に、娘の中に残っている。

舵をとれ、未来のために。

すべて受け容れる強さを備えろ。

きっとすべて光にかわる。


途中でくじけても構わない。