すばらしい日々 -33ページ目
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国家安康 君臣豊楽

 永田町異聞 において議論されたように、ここ数日行き過ぎた市場原理主義へ警鐘を鳴らした鳩山論文が、何故か「反グローバリズム、ひいては反米的なもの」としてニューヨークタイムス等に攻撃されている。


 松下政経塾系市場原理主義冊子であるVoiceより特に鳩山サイドに説明も無く転載されたと言う経緯も不透明な感もするが、この論文は米国メディアだけではなく国内メディアにおいても、例えば産経新聞 における岡本行夫氏のコラムのように

「日本はグローバリゼーションの犠牲者ではない。人、金、モノが自由に動く一体化した世界経済から利益を享受した側である。」

今月史上最悪の失業率を更新した現実が全く見えていないかのような、妄言と謗られても仕方の無い表現を散りばめつつも反グローバリズム主義的すなわち反米主義的であり、日本に不利益を与えるとの趣旨の報道のされ方をしているようだ。


 鳩山論文 本体を一読すればわかることだが、この論文は確かに市場原理主義が暴走した近年の傾向に牽制球を投げる一面も持つが、それに対する解決法としてはEUの父の言葉を借りる等、むしろ市場原理主義が比較的猛威を振るわなかったヨーロッバに学ぶべきと言う親欧的な色合いが強いものと思われる。


 この時期に過去の親欧的論文を引っ張り出して少しでも反米的要素を見せる鳩山氏を叩こうと言う動きは、かつて徳川家康「国家安康 君臣豊楽」の鐘銘を元に大阪城側に難癖を付け攻撃に持っていった逸話を髣髴とさせるものであり、鳩山氏はこの言いがかりに対し毅然とした対応を取ることが期待されると言えよう。


 ただ鳩山氏従軍慰安婦の一件で米国に譲歩した安倍晋三氏と同じく2世政治家であるため、気骨を期待するのは少し酷な事かも知れないが。


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時限爆弾、株屋の党

 今回の選挙で規定により2議席を譲ったものの、それでも5議席を獲得することにより政党助成金の要件を満たしたみんなの党だが、その名称の如く、以下のようにさまざまな場面において民営化という名の株屋市場の「みんなの」ための市場原理主義を導入する姿勢を見せている。


みんなの党マニフェスト2009(完全版)

http://www.your-party.jp/file/manifest200908.pdf
③郵政民営化の基本的骨格は維持。そのメリットを国民に実感してもらうためにも、300兆円にものぼる郵貯・簡保資金を民間市場に流す仕組みや、早期の上場、株式売却益の計上に向けて作業を促進


江田けんじNET

http://www.eda-k.net/policy/manifesto2009.html

国有財産や政府株を売却(江田氏は討論番組で「政府は保有する全ての株を売却するべきだ」との発言有り)


 小泉構造破壊によるサブプライム不況の深刻化より新自由主義と言う名の市場原理主義は実験的に破綻したことが明らかだが、日経を中心とする市場原理主義メディア、および池田信夫氏等の一部経済評論家によりみんなの党が指示され、あげく公務員に対する徹底リストラの提唱が一部層の大きな支持を集めたことにより衆議院において無視できない程度の勢力を確保してしまったことは今後大きな意味を持ってくるだろう。


 今回の選挙のゆり戻しにより約1年後の参院選において非民主勢力が伸張するのは避けられない状況であるため、2009年の衆院選においても社民党に匹敵する集票力を発揮した「みんなの党」が参院における社民党以上(約5議席)の勢力を占める可能性は高い。


 今回の選挙で小泉改悪に対する反動勢力の期待を背負い躍進した民主党だが、その影で日経的株屋市場原理主義勢力の代弁者たる株屋の党と言うべきみんなの党不気味な時限爆弾としてその産声を上げ着々と勢力を伸張している模様だ。

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読売、選挙後も自民へ忠節

 反体制メディアの代名詞ゲンダイとともに、選挙後の動向が一部で注目されてきた体性派メディアの代名詞読売新聞だが、このたび読売謹製緊急世論調査において


「自民党が再び政権を取ることができると思う人は66%」


という政権陥落後の自民に対するエールのような調査結果を発表することにより産経と並ぶ自民応援団であるその社是を守り通すことを内外にアピールした模様。


なお、一部では


「普通わからないという言い方が多数を占めるはず。

 どのような質問の仕方をし、どんな選択肢があったんだろう」


と言う読売謹製世論調査の秘伝に迫るかのごときコメントがなされており、今後も読売謹製世論調査の抽出法をめぐる論議は一部で活発化しそうである。



読売オンライン元記事

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090902-OYT1T00054.htm

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自家中毒を起こしたと思しき麻生首相

 民主党に対する必死のネガキャンも空しく…というよりむしろそれに足を引っ張られたかのごとく衆院選で見事に沈没した麻生自民党総裁だが、昨日のTVタックルで平沢議員等により

「ネガキャンは逆効果ではないか?」

と言う趣旨の抗議を受けていたにもかかわらず、ネガティブキャンペーンについて

「一概に良かったとも悪かったとも言えない。 それで当選した人もいる」

と語った。


 ニコニコ動画(麻生総裁の親族が重役、自民党支持の傾向が強い)等ネットで世論操作をしているのではないかとの風聞も流れていた麻生総裁だが、このたび一般人、および自民穏健派をドン引きさせたと思しきネガキャンに対し養護するかのようなコメントを残したことにより、一部で

「自分の放った工作員に工作されている」

と揶揄されているような自家中毒状態に陥っていることを強くアピールした模様だ。


 安倍晋三議員、麻生総裁等右傾ならぬウコッケイ化した自民党残党の暴走は今後も続くようである。

ウコッケイ勢力以外の分派する日はいつのことになるのだろうか。



朝日コム元記事
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000550908310001

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