<<激動の近代日本史と池田成彬(イケダセイヒン)の生き様>>
こんな副題を思い浮かべました。
明治・大正・昭和の三時代を生き抜いた物凄いバンカー、「池田成彬」についての江上剛氏の著書『我、弁明せず』(PHP文芸文庫)を先日読み終えました。
東北の武家の出身、慶応義塾では「福沢諭吉」に対しても自分の意見を通す。
同大学在学中に米ハーバード大へ留学。
三井銀行に入ってからも英米への長期派遣により、開国間もない我が国屈指の欧米精通者。
福沢諭吉が主幹していた「時事新報」を数ヶ月で飛び出し、横浜正金銀行に入るつもりであったのに結局三井銀行に入行。
日露戦争~関東大震災~5.15事件~金融恐慌~2.26事件~世界大戦(順不同かもしれませんが)など、明治から昭和にいたる物凄い激動の時代に、財閥三井家の銀行から、資本の公開を果たし民間の大手銀行へと時流を見据えた経営判断を下した主役が池田成彬その人です。
2.26事件の頃、軍から睨まれ暗殺されかかったこともあるが、冷静な対処により運よく難から逃れることができた。
この人「池田成彬」のバンカーとしての決断力は今の時代にも十分通用するものではないかと思います。
難しい、厳しい決断を下す前には、必ず経営者と直接面談して経営者の考えを聞く。
その上で下した決断に迷いはなく、また、弁明せずでした。
銀行員経験の長かった(ただ長かったというだけですが・・汗;)私の目からみても、とても足元にも及び付かない羨望的・理想的な経営者だったようです。
三井銀行の経営最高責任者を辞した後も、大蔵大臣、枢密院委員など国家の中枢部門で、経済面の舵取りをしつつ、戦争に反対し戦争開始後は早期終結を唱え続けていました。
あまり詳しく書いてしまうと、出版元からお目玉をくらってしまいそうです。
興味をお持ちの方は是非書店で・・・・・(笑)
書籍名の『我、弁明せず』は、私の座右の銘の一つに加えたいと思っています。
他に座右の銘にしている「五シンの戒め」は、山崎豊子著『沈まぬ太陽』に出てくる「和光(?)監査役」の座右の銘として紹介されているものです。以下に、
1.私心を捨てる。
2.保身を捨て、使命に生きる。
3.邪心を捨てる。
4.野心を捨てる。
5.慢心を捨てる。
こういう生き方に憧れる、・・・・もうそんな年頃になってきたんでしょうか。
読んでいただきありがとうございました。