お世話になります。

現在リールを計5台お預かりしておりますが部品待ちですので最近気になったネタを投稿します。

ダイワのマグシールドに使用されている磁性流体はフェローテックというメーカーのものです。
元々はアメリカのメーカーらしいですね。

フェロフルードという名称で色々粘度があり正確な型式まではわかりませんが、メーカーHPにソルティガの写真が出てましたので間違いありません。

このフェロフルードの主成分は合成炭化水素、つまりエステル系合成油です。
引火点は250〜300度で揮発性は低く、水にも強い。
スピーカーなどにも使われる高耐久性磁性流体です。

他のメーカーではシグマハイケミカル社というところからも販売されており、メーカーHPから実験用途の磁性流体が個人でも購入可能です。
主成分はイソパラフィン、アルキルナフタレン、ポリαオレフィン(PAO)の主に3種で、個人で購入出来るのはイソパラフィンとアルキルナフタレンです。

問い合わせたところポリαオレフィンのものも購入可能ですが100mlで10万(送料無料)と回答がありました。
0.5mlで5000円ですね。
特別高価なわけでは無さそうですが少量では買えないようです。


で、問題はここからですが、最近メルカリなどでマグシールドオーバーホール向けに磁性流体を販売している方がいますが、成分イソパラフィンとのこと。

イソパラフィン系はスパイク現象の実験用途向けであり安価です。
そして高揮発。
マグシールド純正の磁性流体と比較にならないほど簡単に揮発してしまいます。
現に自分も以前購入したことがありますが常温に放置するだけで数日で乾いてしまいました。

いかんですねぇ・・・
全く性能として足りてません。


ということでダイワのマグシールドリールのOHも実施すべくフェロフルードAGP817の入手手段を確立しました。
粘度は違いますがフェロフルードはネットで検索すると0.9mlのものが購入可能です。
送料を入れると確か3000円くらいでした。
スピーカー用と記載されていますが成分や耐水、揮発性は同等です。

皆さんも類似品には気をつけてください。