自分がアセクシャルだって気づいたのは割と最近だった。

アセクシャルと言っても、異性に恋愛感情はあるけど性的魅力を持たない方のアセクシャル。

思い返せば、高校生の頃からそうだった。赤ちゃんを見て「可愛い」って黄色い声を上げる元友人たち。

「どこが可愛いのか」とも思ったし、「そもそも私たち高校生なんだからその子のお母さんも私たちのこと、「子供のくせに子供に可愛い」って言ってるとしか思わないはずなのに恥ずかしくないのか?」なんて思ってた。

友達が彼氏の話をしてもついていけない。

赤ちゃんや子供がかわいいということに共感できない。

「子供はいらないけど結婚はできたらいいな。(早く苗字変えたいし)」と思ってた。

 

 

とにかく地元から出たかった。

人間関係が本当にめんどくさかった。

特に周りの人の探ってくる感じが大嫌いだった。

「大学に行く」と言ったら翌日にはいろんな人に広まっていた。

「県外の大学行くの?東京って聞いたけど本当?」って聞かれたときはすごく気持ち悪かった。

私に「一緒に帰ろう」と誘って来て情報を聞き出して、翌日に私の真似をして「東京の大学行くんだ」って周りに自慢してて、その子が私に「どこの大学行くの?」って聞いて来て、あれ昨日言ったけどなと思いながら答えたら「え!おかゆも東京の大学行くの!?」と嫌そうな顔で言われた。

「ああ、ここはこういう街なんだ。もう誰にも何も話さない。」その日からそう決めた。

 

 

 

私の両親は私が小一のときに離婚していた。離婚する前は週6で喧嘩していて、深夜に大声で喧嘩するから近所の人に◯人事件が起きたと勘違いされて何度も警察が来た。「おかゆは明日学校だから寝て」って言われてもこんな状況で眠れるかと思ったし、この頃から音恐怖症で大きい音が苦手で、上京したばかりの頃は掃除機の音が怖くて使えなくてほうきを使ってたし、換気扇の音も怖くて1Rの部屋はいつもご飯の匂いが染み付いてた。

最近になってやっと慣れて来て掃除機も使えるようになった。

でも、いまだにカップルが喧嘩してるのを見ると両親を思い出して怖くなって動けなくなる。

 

 

 

私の母の教育法。

今で言う「毒親」というやつだろうか。

この言葉が流行るまで私は「異常」だということに気づかなかったし、DVされてることにもカウンセラーさんの言葉を聞くまで知らなかった。

まず、母の言うことは「絶対」で、約束を破ったり言うこと聞かなければ常に◯される覚悟でいる。

何かをする時は必ず母親の「許可」が必要。例えば、友達と公園で遊んでてみんなコンビニで駄菓子を買う。

その時私は急いで電話をして「お菓子買ってもいい?」と許可を得る。

もし電話に取らなければ買ってはいけない。勝手なことをしたと怒られる。

 

母親の機嫌を伺う生活。

父が怒りの爆弾を必ず踏むので私はその度に笑いに変えるように励んだ。

そして、母が機嫌悪そうな時は話しかけなかった。でも、八つ当たりされることは何度もあった。

何度もヒステリックを起こして精神的に疲れていたことにすら気づかなかった。

 

 

彼氏がいる時は家にいつもいなかった。

私がどれだけ「22時には帰ってくるんだよね?」と言っても毎日約束を破られてた。いつも朝帰って来た。

なぜこんな面倒な母親なのに執着してるのか、それは母は私を執着するように育ててたからだ。

何をするにも許可が必要な私にとって、もう自分の意志なんかないし、母がいないとどう生きていけばいいのかすら知らなかった。

 

 

でも中学生の時にとある人(今では恩師)に出会って、初めていじめられてた私を悪くないと言ってくれて、それからは私はその人のことで頭がいっぱいだった。完全に依存していた。

多分今でもそうだと思う。だから東京に来た。彼女いても既婚者でも、愛人なりたいとか、そういうことを思ってるわけではない。ただ同じところに住むだけで、この人の近くにいる気がして安心できるからだ。

 

 

上京してから母からよく「寂しい」だの言われてた。

一人暮らしって最初は寂しくて泣くって聞いてたが私は涙ひとつ出なかった。

それどころかいつもの自分とは思えないくらい元気だった。

そんなこと言ったら◯されるから嘘でも母の真似をして、母が寂しいと言ったら私も言わないといけない。

でも、もう依存する相手はいつの間にか変わってたんだ。

 

 

こんな私だから、こんな親しか見てないから正しい母親になれるわけないし、生まれてくる子供がかわいそうとも思った。

 

 

母からまた気まぐれで「監視」が始まった。

シフト表を送れだの、時間割を送れだの言われたが、私は人に自分のスケジュールは教えたくないし、今おかゆはバイトしてるんだとか思われるのが、どれだけ仲良くても親でも嫌なのでテキトーに作ったシフト表と時間割を送った。

すごくスカッとした。

愛情はないけどお金だけはくれるから、卒業したらお金稼いで母親の老後のお金を貯めて渡して終わりにする予定だ。

かといって、もし結婚して「おかゆの親は施設にいるんだろ?じゃあ俺の親の面倒見てよ」とか言う人とは結婚したくないし、そのためにいれたわけじゃねーよって思う。私は常に自由でいたい。何にも縛られたくない。

だから専業主婦を求める男性も嫌だし、共働きで自分のことは自分でやって家事も分担性がいい。

だって、専業主婦になったら夫の言いなりにしかなれなくなるし、むかついても簡単に離婚できなくなる。

「離婚して」って言われて「はーい!わかったー!」って言えるくらいのお金の余裕と心の余裕はほしい。

 

 

 

最近やたら地元の人たちから連絡が来る。

正直、すごく気持ち悪いし今更何?と思った。

探られるの大嫌いなのにいつも探ってくる。本当にこの人たちはそれ以外やることないのか。

人の噂を話して何が楽しいのだろうか。

 

私には地元に友達はいないし、頼れる大人もいない。

帰れる場所がない。

だから自分が望んだ通りに自由にここで生きていく。