著 夏目漱石
洗練された文章の羅列で読んでて心地よかった
主人公は「代助」という、実業家の息子で30歳にもなるのに定職を持たずに毎日を気ままに暮らしている
今でいうニート
その代助がある女性を好きになって、、好きだったと気づく。そこから物語が回転していく
ただそれは代助自身が友達に周旋した女性だった
「その時の僕は、今の僕ではなかった。君から話を聞いた時、僕の未来を犠牲にしても、君の望みを叶えるのが、友達の本分だと思った。それが悪かった。今位頭が熟していれば、まだ、考え様があったのだが、惜しい事に若かったものだから、余りに自然を軽蔑し過ぎた。僕はあの時の事を思っては、非常な後悔の念に襲われている。自分の為ばかりじゃない。実際君の為に後悔している。僕が君に対して真に済まないと思うのは、今度の事件より寧ろあの時僕がなまじいに遣り遂げた義侠心だ。君、どうぞ勘弁してくれ。僕はこの通り自然にカタキを取られて、君の前に手を突いて謝っている」