いい子でなければ愛されないと、
かしこくなければ愛されないと、
笑ってなければ愛されないと、
条件付きの愛に縛られていませんか?
鏡に映るのはありのままのあなたでしょうか?
みなさん、こんにちは。
心理セラピストの十寺智子です。
今日浮かんだテーマは条件付きの愛でした。
親や大人たちは、良かれと思って、あるいは教育だとして、様々な条件付きの愛情を提示してしまいがちです。そして、愛なしでは生きていけない子どもは、その条件に応えようと必死に努力します。愛とは本来、条件を求めないものですが、いつしか子どもはそれを愛だと信じるようになってしまいます。
こうした家族の価値観は、何世代にもわたって引き継がれることもあります。愛とは条件付きのものだという意識に支配され続けます。
けれども、そのことに気づき、それは引き継がないと心に宣言することで、本来の愛へと戻っていくことができるのです。
私自身、自己催眠(アクティブイマジネーション)で、私の劣等感のもとになっている条件付きの愛について、心にきいてみました。
私が劣っていると思うことになった私の中の私を呼び出すと、一瞬で「数えかかれないほどたくさんいる」という感覚が湧き上がりました。まずは、一人ずつ話を聞いてみることにしました。
音楽のペーパーテストの点数が良くないと叱られ、ピアノを習わせている意味がないと祖母に言われた小学一年生の私。
百点のテストを持って帰ったのに、百点がクラスに一人じゃなかったから価値がないと祖母に言われた小学生の私。
他にも次から次へと出てくるので一度に全員の話は聞けませんでしたが、祖母の「一番しか意味がない」という思いに苦しんだ私が多かったですね。
「もう百点を取らなくてもいいでしょう? 一番じゃなくていいでしょう? このままの私を抱きしめて!」と心の中で祖母に語りかけると、祖母が黙ったままニコニコして抱きしめてくれる感覚が浮かびました。
「ばあちゃん、私は頑張ったんだよ。いままで頑張ってきたんだよ」と言うと、「わかってるよ」と言ってくれている感じが伝わってきて、思わず涙が溢れました。
厳しかった祖母は、もうこの世にはいません。亡くなってから祖母の存在を感じるとき、祖母はいつもただただニコニコしています。本当は愛されていたのだと思います。もしかしたら、私の魂の学びのために、祖母は難しい役割を引き受けてくれたのかもしれません。つらいこともたくさんあったのですが、今はただ感謝の気持ちでいっぱいです。
こうした心の中の自分を融合していくのには、USPTやインナーチャイルド療法と呼ばれる技法を使います。心の中にいる自分を癒したくなったときには、どうぞご相談ください。