毎日毎日いろんなことがおきます。猫がふってきたり、何もないところで転んだり。


まあ私だけじゃなく、誰もかも、毎日いろんな何かを経験しているんだろうけど。


猫もしかり。


先日、以前、母子猫の保護依頼をくださった方から相談がありました。(母子猫はみんなそれぞれ里親さんのおうちで元気にやってます)


その方の友人のお兄さんが亡くなり、お兄さんが飼っていた猫ちゃんの行き場がない、と。


その猫ちゃんは、お兄さんがとある保護団体から10年ほど前に、生後3カ月くらいの時に家族として迎えた男の子の猫ちゃんでした。お兄さんにはべったりで、たまに訪れる親族には撫でさせてはくれなかったそう。


少し前にお兄さんが亡くなってしまいましたが、猫ちゃんが発見されたのは、その1週間後。それまで飲まず食わずだったようです。


その後、親戚や友人が交代で猫ちゃんにごはんをあげていましたが、飼える環境の人がいませんでした。


亡くなった飼い主さんの妹さん(私の依頼者さんの友人)は、お兄さんが保護団体から猫ちゃんを譲り受ける際、お兄さんに何かあった時は引き取る、という誓約書にサインをしていました。


気軽にサインしたのだと思いますが(おそらく、10年後にお兄さんが猫を残して亡くなるとは思わず)、実際にはペット不可マンション住まい。


飼い主さんが亡くなったこと、猫ちゃんの行き場がないことを、譲渡してくれた保護団体に伝えたところ、それは契約違反だから、この猫は殺処分にまわします、と言われたそうです(東京都ではありません)。


曲がりなりにも保護団体が、殺処分にする、なんて言うとは。衝撃的です。脅しであったとしても、言っていいことと悪いことがある。


以上の相談を受けたため、じゃあうちで引き取るから殺処分はしないで、と団体に伝えてほしいと言いました。


それで、さあ、いつ引き取りに行けるかな、と10秒くらい考えて、はっ!っと思い出しました。


私の妹が、まさにその都市で仕事してたわ。


それで、妹に連絡して、猫ちゃんを引き取ってもらい、すあまに空きが出るまで預かってもらうことに。


ふたつ返事で預かりをオッケーしてくれた妹にも感謝。


飼い主さんが亡くなった後で、親族が猫を外に放り出してしまうことがけっこう多い中、行き場を探してくれた親族の方々にも感謝。


最愛の人を亡くした猫ちゃん自身が、頑張ってくれていることにも感謝。


殺処分にするとか言った団体は、マジかよお前、です。


私は、里親さんと譲渡誓約書を交わす際、人間いつ何があるかわからないけど、万が一の時は私が引き取る、と伝えています。


私自身に万が一何かあった時は、猫たちについて相談すべき信頼できる他団体、個人保護活動者の名前と連絡先をリストアップしてます。