しかし仕事をしているのが不思議になるほどいい天気だ。

ひとつの組織の中で、人はその役割を充分に割り当てられ、そしてそれを全うする。しかし一か所歯車が噛み合わなくなると、あれよあれよという間に全体に歪が生じ、瞬く間にその連鎖反応の速さに驚かされることがある。



こっちで歪を矯正したら次はこっちが油切れを起こす。そんな右往左往する状態を作り上げてしまったのは、単に僕の責任。あまり変な表現をすると誤解を招くだろうが、女性社会というのは、到底僕には理解しきれないことが多く、その報告や相談に対する答えに困ってしまう。



私がいちばん。と自意識過剰な短時間労働者の彼女。表面上は人当たりもそう悪くないが、自分の思い通りにならなくなると、ターゲットを決めては攻撃を繰り返す。



はじめはくだらないと、そう気にも留めていなかったのだが、そのうちに上長の指示に従うこともなくなり、挙句の果てには上長の指示を翻し、自分勝手な作業をおこなう。



周りの同僚は何も言えない。反論はおろか、意見しようものなら、そっから猛攻撃が始まる。見ていられない。そう思っていた矢先に、彼女より長く真摯に業務に励んでくれていた別の者から、退職の申し出を受ける。



悔しくて、情けなくて…といったところが本音のようだ。自意識過剰の短時間労働者、これ以前にもあまり良い話は耳にしてこなかった。聞く話では、その彼女の傲慢な言動や振る舞いで辞めていった者を数名知っていると。



協議の結果、休み明けにおこなう個人面談で現状を包み隠さず話し、退職を促すことに。これは僕としても社としても、苦渋の決断。別にこんなことに首を突っ込むのが好きなわけではない。ただ障害とみなされてしまったものを、そのまま野放しにはしておけない。



好きなことだけを仕事と割り切れるほどの余裕はなく、まだまだ課題は山積するばかり。彼女らを取り仕切る若い上長にも、もっともっと色々な面で強く厳しくなれと問いかけ、本日の業務は何となく後味悪く終了するのだ。