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彼は 走っていた 先程には なかったマスクをしている

足を止め 息を整える
マスクの為か 呼吸が苦しそうだが 目が 輝いている

(早く 仲間に教えてやろう 私たちは 認められた )

仲間の集まる いつもの場所へ たどり着いた彼は みた

毒なのか…もがき 目を いっぱいに 見開き 洞窟の中 下の砂が 見えない位に 倒れ臥す仲間を…

立ち尽くし 慌てて 確かめる

誰も 生きては いない…

天啓のように 閃く

(…私達は 異端にされた )

彼の思考が 急激にさかのぼる

あの男は 私達を認める気などなかった 私を あそこへ呼び出したのは 見せしめに 一人は 残す為…

「神に背くつもりではないのは解った しかし 弁がたちすぎると 誤解をうむ 神が歌わずとも おられると言うなら それをお前が証明しろ お前一人でよいから 誓いをたて 残る生涯を 沈黙に明け暮れろ」

喋らなければ 神への愛が証明されないとでも?
喜んで示そう 私自身が 歩む事が歌なのだから…

私は愚かだった

私が愚かだった

…彼は 仲間を 全て 目を閉じさせ 姿勢を整えさせてから
祈った

(神よ!何故!)

その思考が あまりにも 白熱の 目を焼かれる エネルギーだった為

私は自分へ戻った