夢を観た。
僕は薄暗い、
コンクリートの壁、錆びた鉄の配管がむき出しとなった
ジメジメとした部屋にいる。
イスに縛り付けられている。
ここに至った記憶がない。
物音がする方を観てみた。
人がいた。
中年の女性だ。
30代後半から40代くらいであろうか。
小太りで、身長は160~165cmくらい。
比較的きれいな格好をしている。
顔は愛想がよく、恐怖感を感じなかった。
女が声をかけて来た。
目が覚めたかと。
俺はなぜここにいるのか尋ねた。
女は答える。
あんたの肉は美味しそうだから、食べさせてほしい。
は?
一気に周囲の風景が脳裏に鮮明に映りだす。
あちこちに血痕がある。
壁にはのこぎりのような刃物がかけられている。
女は血に汚れたビニールか皮のような素材の前掛けをしていた。
向こうの部屋ではチェーンソーのような音がする。
こいつらは殺人鬼だ。そう思った。
なぜか分からないが、家族だという気がした。
女は相変わらず愛想のよい顔で、こう続ける。
大丈夫だ。殺しはしない。死なないように腕の肉を取るつもりだ。
腕はなくなるが、麻酔を使うから痛みはない。
笑顔で、当然のようにそう話す。
俺は恐怖しながら、なぜ俺なんだ。なぜ俺の肉を食べるんだ?
そう何度も叫ぶ。
女は、医学の資料のような図鑑やポスターを持ってきて、
筋肉の断面図のようなものを俺に見せながら
ここの肉がしまって、美味しいんだ。
だからお前の腕が食べたい。
そいうことを俺に説明してくる。
俺は必死に、否だ、美味しい肉を買ってやるからそれを食べろと説得するが
女はずっと美味しい肉の部位について説明してくる。
俺はトイレに行きたいと訴えた。
女は案外簡単にトイレに行くことを許してくれた。
トイレの上の方に、窓がある。
俺は窓から逃げ出した。
必死に逃げ、車の通りが多い、大きな道路までたどり着いた。
信号を待っていると、向こう側に女がいた。
手には包丁を持っている。大きな包丁。
俺は走って、警察(交番)に逃げ込んだ。
警察に事情を話す。
警察は女と話し、人を傷つけてはいけないと説得する。
しかし女は傷つけない。食べるだけだ。殺さない。
と答える。
しばらく押し問答があった結果、警察は、
しょうがないから、腕を食べさせてやれ、
ただし、死なないように、殺されないように、きちんと警察が立ち会うから安心しなさい。
と俺を説得する。
そして、またあの部屋に戻る。
俺は警察を罵倒し、こんなことが許される訳ないと必死に叫ぶ。
警察は俺に訴えられると面倒だというような態度で、
再び、女を説得する。
俺は暴れ、再びその場を逃げる。
女は警察に追われながら、俺を追いかけてくる。
俺は女を説得した。
俺の腕を食べたら、お前は警察に捕まり、牢屋に入れられる。
だったら俺の肉を諦めた方がいいと。
そんなやり取りを交わしながら逃げていると
女は、分かった。お前の腕を食べるのは今度にしよう。
今は諦める。
と言った。
そして女は追いかけるのを辞めた。
ひどく怖い夢だった。
僕は薄暗い、
コンクリートの壁、錆びた鉄の配管がむき出しとなった
ジメジメとした部屋にいる。
イスに縛り付けられている。
ここに至った記憶がない。
物音がする方を観てみた。
人がいた。
中年の女性だ。
30代後半から40代くらいであろうか。
小太りで、身長は160~165cmくらい。
比較的きれいな格好をしている。
顔は愛想がよく、恐怖感を感じなかった。
女が声をかけて来た。
目が覚めたかと。
俺はなぜここにいるのか尋ねた。
女は答える。
あんたの肉は美味しそうだから、食べさせてほしい。
は?
一気に周囲の風景が脳裏に鮮明に映りだす。
あちこちに血痕がある。
壁にはのこぎりのような刃物がかけられている。
女は血に汚れたビニールか皮のような素材の前掛けをしていた。
向こうの部屋ではチェーンソーのような音がする。
こいつらは殺人鬼だ。そう思った。
なぜか分からないが、家族だという気がした。
女は相変わらず愛想のよい顔で、こう続ける。
大丈夫だ。殺しはしない。死なないように腕の肉を取るつもりだ。
腕はなくなるが、麻酔を使うから痛みはない。
笑顔で、当然のようにそう話す。
俺は恐怖しながら、なぜ俺なんだ。なぜ俺の肉を食べるんだ?
そう何度も叫ぶ。
女は、医学の資料のような図鑑やポスターを持ってきて、
筋肉の断面図のようなものを俺に見せながら
ここの肉がしまって、美味しいんだ。
だからお前の腕が食べたい。
そいうことを俺に説明してくる。
俺は必死に、否だ、美味しい肉を買ってやるからそれを食べろと説得するが
女はずっと美味しい肉の部位について説明してくる。
俺はトイレに行きたいと訴えた。
女は案外簡単にトイレに行くことを許してくれた。
トイレの上の方に、窓がある。
俺は窓から逃げ出した。
必死に逃げ、車の通りが多い、大きな道路までたどり着いた。
信号を待っていると、向こう側に女がいた。
手には包丁を持っている。大きな包丁。
俺は走って、警察(交番)に逃げ込んだ。
警察に事情を話す。
警察は女と話し、人を傷つけてはいけないと説得する。
しかし女は傷つけない。食べるだけだ。殺さない。
と答える。
しばらく押し問答があった結果、警察は、
しょうがないから、腕を食べさせてやれ、
ただし、死なないように、殺されないように、きちんと警察が立ち会うから安心しなさい。
と俺を説得する。
そして、またあの部屋に戻る。
俺は警察を罵倒し、こんなことが許される訳ないと必死に叫ぶ。
警察は俺に訴えられると面倒だというような態度で、
再び、女を説得する。
俺は暴れ、再びその場を逃げる。
女は警察に追われながら、俺を追いかけてくる。
俺は女を説得した。
俺の腕を食べたら、お前は警察に捕まり、牢屋に入れられる。
だったら俺の肉を諦めた方がいいと。
そんなやり取りを交わしながら逃げていると
女は、分かった。お前の腕を食べるのは今度にしよう。
今は諦める。
と言った。
そして女は追いかけるのを辞めた。
ひどく怖い夢だった。