原題は「Who is killing the Great Chefs of Europe? 」(1979)。

スティーブ・マックイーンの「ブリット(Bullitt)」(1968)に出演して、日本でも人気の出た、ジャクリーン・ビセットの豪華な料理のからんだミステリー・コメディ。

 ヨーロッパ各地の一流レストランを舞台に、我こそは一流と自認する料理長(シェフ)達を震え上がらせる、奇妙な連続殺人の犯人は誰か?、その狙いは?  

 最近、(再販売用?)新しくレンタルDVDが出たもようで、随分と懐かしい映画ですが、思ったより画面もきれいで面白く観れました。

 音楽は、ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)。

(ストーリー)

 大富豪マックスは、料理専門誌を主催する自他共に認めるグルメ。

 ヨーロッパのトップクラスの料理長(シェフ)と料理とレストランを特集記事にした為、選にもれたシェフからは恨まれたりもする。
 医者からは、このまま食べ続ければ、太り過ぎて命に関わると忠告され、しぶしぶダイエットするが我慢できなくて、トップクラスの4人の料理長(シェフ)を招くことにする。

 他方、ナターシャは離婚して自由の身となったが、元の夫はどうやらまだ未練があるようだった。 

 いよいよ試食会の日、1番手ルイの姿は見えなくなって、レンジの中から発見される。
  「キャ~~~~ッ!」と発見したナターシャは叫ぶ。

 これが、連続殺人事件の始まりだった。
しかも殺害方法は彼の得意料理の調理法を真似てあった。

 警察の捜査はナターシャも含めて始まり、何故か、元夫は現場付近で出現し始める。 

 そうこうしているうちに、第2の殺人も起きた上、またもや彼らの得意料理の調理法で殺害されていた。

 そこには、ナターシャとともに、元夫の姿や、雑誌で選にもれたシェフの姿、謎の男、果てには、主催者マックスの姿もあった。
 犯人は一体誰?

 ナターシャは、再び接近してきた元夫と共にあれこれ推理を巡らせる。
 何故なら、彼女こそは、トップクラスのパティシィエ、ケーキ作りの名人、TV番組で紹介するケーキの名は「爆弾ケーキ」、女王陛下も絶賛したケーキ。
 早く犯人が捕まらないと、自分も狙われ、外出が出来なければ、元夫より大切なTV番組にも出られないではないか!

 ロンドン、ベネチア、パリでのロケと、実際の一流ホテルとレストラン(「カフェ・ロワイヤル」や「マキシム」など、付属のメーキング映像で説明されています。)の撮影を交えながら、時に淡い映像の基調と、テンポの早いしゃべりと、軽快な音楽と、料理のことはさっぱりわからないけれども、ミステリーの基本がきちんと守られている作品。

(出演)
① ロビー :  ジョージ・シーガル(George Segal)。
② ナターシャ・オブライエン :  ジャクリーン・ビセット(Jacqueline Bisset)、「(1967版)007 カジノ・ロワイヤル」、「ブリット(Bullitt)」、「オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)」。
③ マックス : ロバート・モーリー。
④ ルイ : ジャン=ピエール・カッセル(Jean-Pierre Cassel)、「オリエント急行殺人事件(車掌役)」、「クリムゾン・リバー」、俳優ヴァンサン・カッセル(「トランス」、「クリムゾン・リバー(共演)」)は息子。
⑤ ゾッピ : ステファノ・サッタ・フロレス。  
⑥ ムリノー : フィリップ・ノワレ(Philippe Noiret)
⑦オーギュスト・グランヴィリエ : ジャン・ロシフォール(Jean Rochefort)

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