国際政治の世界においては、「冷戦」時代から、新たな時代へと移行しつつありました。
 そんな中、ファンの望む声も強く、制作者も「シリーズの成功」と「しめくくり」として、ショーン・コネリーを復活させた第7作(1971)。
 しかし、彼自身は結局、この1作で再び降板。
莫大な出演料と興行収入の10%、さらには制作費の映画会社持ちでの2本の製作、
 世界的なヒットと彼の人気はすさまじく、イメージは、本人が危惧するとおり、固定化しつつありました。

 制作者側の意図だったかどうかはわからないけれど、ボンドは少し地味めで演技しています。
 主役は、むしろ「ダイヤモンド」と「ボンド・ガール」だったかも。
  (あくまで、個人的な推測ですが…)
 
それでは、パターンから。
復習を兼ねて(簡易説明が「 ロシアより愛をこめて」にあります。
それは、まず
①「ガン・バレル(gun barrel)・シークエンス」、銃口のシーン。
② そして「円」は収束して消え、短いストーリーが始まります。
③ 主題曲とオープニング・クレジット(出演者が誰とかの)が始まります。
 シャーリー・バッシー、再び、歌います(つまり、2回目の主題歌担当)。
 あまりにも有名な出だし。
 「Diamonds are forever ダイヤモンドは永遠に」。
 ですが、途中で
 「I don't need love 愛なんかいらないわ」と。

④ それから、本編が始まります。
 物語は、南アフリカ算の大量のダイヤモンドが、盗まれ、密輸入され、闇の市場にも出回らず消失する事件が発生。
 ボンドはアムステルダムへ向かい、運び屋に扮し、ティファニーという女性に接触する。

出演は、ボンドは、ショーン・コネリー、ティファニーにジル・セント・ジョン(Jill St. John)、(ちなみに夫はロバート・ワグナーRobert Wagner、TVドラマ「スパイのライセンス(It takes a thief)」、プレンティにラナ・ウッド(Lana Wood)(ちなみに、 ロバート・ワグナーの元妻のナタリー・ウッドNatalie Woodの妹)、ブロフェルド(顔出し)は、チャールズ・グレイ(Charles Gray)。

 というわけで、主役ボンドは世界情勢の変化とともに、再び変わることになりました。

ダイヤモンドは永遠に(デジタルリマスター・バージョン) [DVD]/ショーン・コネリー,チャールズ・グレイ,ジル・セント・ジョン

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