夜空を見上げて、見える星々の光は、遠くから--何10光年も先から--やってきます。
つまり、今地球上で、我々が見ている星の光は、何年、何10年も、時には何億年も光が旅して、届いています。
 10光年は、光が10年かかって届く距離です。
 太陽から地球にその光が届くには、約8秒ちょっとかかるそうです。
 
 例えば、地球から)離れた、星Aの輝きを今見ているとします。

 そこで、もし、光よりも早く走る宇宙船と、光よりも早く見れる天体望遠鏡をもって、いっきにこの星Aにたどりついて、振り返って地球を見たら、10光年前の、つまり、過去の地球と自分たちがいるのではないか? 

 そして、光よりも早く地球に戻ってきたら、そこに、昔の自分がいるのではないか?
 そんな話題が、昔流行りました。
 でも、これを考えると、本当にループして訳がわからなくなります。
 
 この映画は、あまり深く考えないで、単純に楽しんで観ればいいのではないか、とも思います。
 (少なくとも、1回観ただけでは、よく分からないと思います。)

 2074年、タイム・マシーンが開発されたが、その使用は認められず、結果的に犯罪組織のみが使って、消したい相手を過去に遡って始末することに使いだした。その為に複数の「ルーパー」
と呼ばれる、言わば殺し屋が、30年前の2044年で、その「お金の為に、転送されて来る人間を待ち構える。必要とあらば、未来のルーパー本人も転送する。」という設定です。

 他方、無敵の支配者「レインメーカー」が、「ルーパー達の殲滅」を決めて、家族も含めて抹殺しはじめた。レインメーカーは超能力者でもあった。

 すご腕のルーパーとして成功していたジョーは、ある日レインメーカーによって、妻と子供を殺され、自らタイムマシーンに飛び込みます。
 30年前、まだ力(ちから)の小さいであろう、レインメーカー(名前はシド、一緒にいる母親はサラ)を探し出して始末しようとしますが、現れた先は自分自身が待ち構えているところだった・・・

 普通、30年後ということであればメーキャップで老ける、今ならCGを使って、ということですが、この作品では、別々の俳優がそれを演じて、逆に違和感がありません。
 
 出演は、現在のジョーに、ジョゼフ・ゴードン・レヴィット (Joseph Gordon-Levitt)
「ダークナイト・ライジング」、30年後のジョーにブルース・ウィリス(Bruce Willis、「ダイ・ハード(Die Hard)シリーズ、シックス・センス(The Sixth Sense)」。
 シド(未来のレインメーカー)の母親サラに、エミリー・ブラント(Emily Blunt、「アジャストメント(The Adjustment)」


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