著名な3部作、①『射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん)』②『神鵰剣俠』(しんちょうけんきょう、原題:神鵰俠侶)、③倚天屠龍記(いてんとりゅうき)の中の、第1作です。

 モンゴル、北京、天津、桃花島など各地でロケ、全編デジタル撮影したそうで、美しい風景や季節の移り変わり感、衣装などで、壮大なドラマを魅せてくれます。
 原作どおりにという作者の要請で作られた作品。文字では想像できないような武芸の数々も観る事が出来ます。

 出演は、郭靖にリー・ヤーポン、ぼくとつな好青年がぴったり。
ヒロイン黄蓉にジョウ・シュン(「クラウド・アトラス(Cloud Atlas)」「大魔術師"X"のダブル・トリック」)。 父親が劇中で言うとおり、母親ゆずりの「好きになったら命がけ」で、あらゆる面でハイパーな能力でこの作品を引っ張ります。

 この物語では、「方程式」とか「九宮図」とか「陰陽」「五行」と、3部作を通して語られる『九陰真経』が出てきます。
 あまり詳しくありませんが、例えば「陰陽」は、「光と陰」、「太陽と月」、「暖かさと冷たさ」、「男と女」等々のような感じがします。

 さらに、この物語で出てくる女性を列挙すると、おおよそ以下の通りです。
 ① 楊鉄心の妻、惜弱
 ② 郭嘯天の妻、李萍
 ③ モンゴルで幼なじみの、コジン
 ④ 江南七怪の紅一点、韓小螢
 ⑤ ヒロインの、黄蓉
 ⑥ 楊康とつき合う、穆念慈
 ⑦ 梅超風(出番は実はもっと早い)
 ⑧ 黄薬師の 妻、 冯氏(回想シーン) 
 ⑨ 達人の周師匠と付き合いのある、瑛姑
 
 『九陰真経』は、手に入れれば、最高無敵の武芸の奥義書ですが、この「陰」は、この女性たちのことも暗示してたりして、と思ったりします。

 男性陣も個性的で、協力な武芸をもって登場します。
 3部作に、これらの基調は、引き継がれて運命的な人間ドラマを作り出します。


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