去年の読書のまとめです

1年間の読書数は67冊でした

本が読めない時期もあったので

まずまずの冊数だったかなと思います

 

 

 

12月の読書

読んだ本の数:7
読んだページ数:1651


コンビニ兄弟2 (新潮文庫)コンビニ兄弟2
読了日:12月29日 著者:町田そのこ
らんたんらんたん
読了日:12月23日 著者:柚木麻子
母親からの小包はなぜこんなにダサいのか母親からの小包はなぜこんなにダサいのか
読了日:12月17日 著者:原田ひ香
月曜日の抹茶カフェ月曜日の抹茶カフェ
読了日:12月13日 著者:青山美智子
総理の夫 First Gentleman 新版 (実業之日本社文庫)総理の夫
読了日:12月07日 著者:原田マハ
あなたとなら食べてもいい (新潮文庫)あなたとなら食べてもいい
読了日:12月05日 著者:千早茜他

 

 

 

 

 

「あなたとなら食べてもいい」

千早茜、遠藤彩見、田中兆子、神田茜、深沢潮

柚木麻子、町田そのこ 7人の作家さんの短編集です

タイトルから食べ物にまつわるホッコリ系の本かな?

・・と想像して読んだのですが

食を題材にした人間模様が描かれた短編集でした

「あなたと食べたい」ではなく「食べてもいい」

・・というタイトルですもんね

千早さん、柚木さんは短くても読み応えがありました

町田さんは「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」の

番外編です

もう少し長いお話が読みたかったなと思いました

初読みの作家さん深沢潮さんの「アドバンテージ フォー」

女同士の駆け引きが「こう来たか〜」と面白かったです

 

 

原田マハさん「総理の夫」

映画のCMをテレビで見たので読んでみました

役者さんが合ってるな〜と思いながら

役者さんの顔を思い浮かべて読みました

単純に面白くて楽しく読みました

こんな女性総理が生まれる日が来るといいな

こんな夫婦っていいなと思いながら読みました

 

 

青山美智子さん「月曜日の抹茶カフェ」

「木曜日にはココアを」の続編です

1月から12月までのそれぞれの物語が

少しずつリンクする短編の連作です

最後に1月のピースがスッキリ収まります

和菓子屋さんのおばあちゃんの話が好きでした

そしてその話の中に出てくる

宮沢賢治の「よだかの星」に関する話が

とてもいいな〜〜と思いました

どの物語にも心に残る言葉のある温かい物語でした

 

 

原田ひ香さん「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」

小包を題材にした6つの短編集です

こちらも故郷からの小包でホッコリ物語かな〜

・・と思って読んだのですが

それぞれ趣の違う物語で考えさせられる話

こういうの分かるな〜という話

泣いてしまう話・・と読み応えがありました

 

 

私の父はとても器用で几帳面な人でした

父が作って送ってくれる小包は

荷物の詰め方がとても綺麗でした

故郷からのダサい小包は

優しさと愛情がいっぱいに詰まったものでした

今は私に小包を作ってくれる親はいません

でも友達が優しい小包を送ってくれます

私も息子一家や友達に

愛情いっぱいのダサい小包を送りたいなと思いました

 

 

柚木麻子さん「らんたん」

女子大河小説という触れ込み通りの

明治、大正、昭和が描かれます

柚木さんの出身校である恵泉女学園の創設者

河井道さんとそのシスターフッド一色ゆりさんを中心に

この時代を生きた有名な人々がたくさん出て来ます

野口英世、新渡戸稲造、有島武郎

津田梅子、広岡朝子、平塚らいてう、与謝野晶子

市川房枝、村岡花子、柳原白蓮・・・など

女性運動、女子教育に関わった人達の物語は

朝ドラを見ているような大作です

 

 

柚木さんの作品は好きですし

この時代の物語は厳しい時代を生き抜く力強さと

目標を持って生きる人達の

眩しいほどの生命力に引き込まれます

ただ、河井道さんが主人公なのですが

河井さんの留学の話に加えて

一色ゆりさんや津田梅子さん達の留学話など

あれ?これは誰の話だったっけ?と思うくらい

似たように感じる場面が描かれていたりして

少し間延びする感じもありました

やや長編なので読むのは少し大変かもしれませんが

読み終わると朝ドラを半年見たくらいの充実感です

 

 

町田そのこさん「コンビニ兄弟2」

「コンビニ兄弟」の続編が出たと聞いて

張り切って読みました

高齢者専用マンションの1階にある

優しくてイケメンの店長のいる

コンビニが舞台の物語です

今作は店長よりもその兄弟の話がメインでした

前作の物語に出て来た人の

その後の物語が描かれていて

そうか〜、そうだよね〜と納得したりしました

 

 

ある事情で息子家族と同居する為に

故郷を離れて来たおばあちゃんの話が

こんな風に息子の所に行く日が

私にも来るのかな〜と思って

妙に肩入れして読んでしまいました

このおばあちゃんのように

新しい土地で自分で新しい何かを見つける

そんな生き方は素敵だな〜と思いました

 

 

新しい何かを見つける!なんて大きな事ではなくても

この何もない日々の中で

今日はこれが出来たな〜と

ちょっぴり嬉しくなるような時間を感じて

暮らせたらいいな〜と思いました

また続編がありそうな終わり方でした

コンビニ兄弟3が待ち遠しいです

 

 

さてさて、私の勝手な去年のNO1です

読書のNO1は寺地はるなさん「水を縫う」

韓国ドラマのNO1は「花様年華」

中国ドラマのNO1は「家族の名において」です

中国ドラマは「明蘭」と迷いました

こちらもとても良かったです

本を読む時、テレビを見る時

私のNO1も見てみてくださいね

 

 

そしてもうひとつオススメです

25日〜28日まで NHK BSプレミアムで

午後7時から4夜連続で「旅屋おかえり」という

ドラマが放送されます

原田マハさん原作のドラマ化です

秋田編、愛媛・高知編の旅に纏わる物語です

物語も素敵でしたが きっとその地の映像が

綺麗なんだろうな〜と楽しみにしています

 

 

今年も本やドラマを楽しみたいと思います

年末には月9「ミステリと言う勿れ」の

原作漫画にハマりました

今は遅ればせながら「愛の不時着」にハマっています

今年もまた本の感想など聞いてくださいね