2ヶ月分の読書記録です

何もする気がしなくて

本は全然読めなかったと思っていた10月ですが

意外に読んでいたことに驚きました

心ここにあらず・・だったから

読んだことも記憶になかったのかな〜?

 

 

 

9月の読書

読んだ本の数:5
読んだページ数:937


この世にたやすい仕事はない (日本経済新聞出版)この世にたやすい仕事はない
読了日:09月28日 著者:津村記久子
禁断の魔術 (文春文庫)禁断の魔術
読了日:09月19日 著者:東野圭吾
夜が暗いとはかぎらない (ポプラ文庫 て 3-4)夜が暗いとはかぎらない
読了日:09月14日 著者:寺地はるな
すみれ荘ファミリア (講談社タイガ)すみれ荘ファミリア
読了日:09月12日 著者:凪良ゆう
ニュータウンクロニクル (光文社文庫)ニュータウンクロニクル
読了日:09月05日 著者:中澤日菜子

 

 

 

 

津村記久子さん「この世にたやすい仕事はない」

燃え尽き症候群で前職を辞めた主人公は

1日中、コラーゲンの抽出を見守るような仕事

・・が希望です

紹介された仕事は

監視カメラの監視員、バスのアナウンス作成

おかきの袋のコメント作成、ポスター貼り

公園の案内人・・などの仕事をしていきます

ストレスのない簡単そうに見える仕事にも

色んな悩みがあり、楽しみがあり

主人公が最後に選ぶ道は・・・

私は好きな本でした

 

 

東野圭吾「禁断の魔術」

ガリレオシリーズの8作目だそうです

何年も前から息子の本棚にあったのですが

いつでも読めると思うとずっとそのままになっていました

湯川の高校の後輩にあたる青年は帝都大に合格したが

姉の死をきっかけに大学を中退し工場に勤務しています

姉の死の真相は・・、青年は何をしようとしているのか

悲しい人間模様が明らかになります

「虚像の道化師」の中の「猛射つ」という作品を改稿し

この「禁断の魔術」という作品になったようです

 

 

寺地はるなさん「夜が暗いとはかぎらない」

以前から気になっていた本でしたが

ブロ友さんが読まれていたので

私も読みたいな〜と思いました

閉店が決まったスーパーを舞台に

そこで働く人、お客さん、その家族の物語です

13の短編が少しずつ繋がっていく物語は

寺地さんらしい作品です

ばあちゃんを亡くしたじいちゃんが

孫に語る言葉が心に残りました

「死んだ人はどこにも行かん

 たくさんのかけらになって散らばって

 生きている人間の一部になってとどまり続ける」

そうなのかもしれないな〜とじんわり沁みる言葉でした

 

 

凪良ゆうさん「すみれ荘ファミリア」

賄い付きの下宿屋さんの物語です

勝手にほんわかした話を想像していたのですが

それぞれの住人のそれぞれの人生はもちろんですが

ええ??この人がこんなことを・・!!

これって、そういうことだったの・・!!

というような展開が待っています

詳しく書くと面白くないので書きませんが

最近、好きな凪良さん作品の中では

少し驚きの展開でした

 

 

中澤日菜子「ニュータウンクロニクル」

1971年に出来た大きな団地から物語は始まります

10年毎にその時代を切り取った物語6つの連作です

この時代はこういうことってあっただろうな〜と

思わせるような話が出てきます

最後は2021年、正に今が描かれています

でもこの本が書かれた時の想像の2021年は

もちろん今のこんな世界ではありません

そこがちょっと悲しかったです

最初に出て来た若い母親は2021年には年を取っています

最後の最後に物語が繋がり、いい終わり方でした

 

 

 

10月の読書

読んだ本の数:6
読んだページ数:1187


テレフォン人生相談―心のマスクを忘れるな―テレフォン人生相談-心のマスクを忘れるな

読了日:10月20日 著者:加藤諦三

 

 

わたしの美しい庭わたしの美しい庭
読了日:10月17日 著者:凪良ゆう
小松とうさちゃん (河出文庫)小松とうさちゃん
読了日:10月15日 著者:絲山秋子
3月のライオン 16 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン16
読了日:10月10日 著者:羽海野チカ
星影さやかに星影さやかに
読了日:10月10日 著者:古内一絵
その話は今日はやめておきましょう (毎日文庫)その話は今日はやめておきましょう
読了日:10月05日 著者:井上荒野

 

 

 

 

加藤諦三さん「テレフォン人生相談-心のマスクを忘れるな」

私は10月は落ち込み過ぎていたので

この本を購入してしまいました

テレフォン人生相談は時々ラジオで聞きます

そして、加藤諦三さんの言葉は的確で心に響きます

でも10月は私の心が荒んでいたので

書いている事が全部綺麗事に思えてしまって

この本は全く心に響きませんでした

本当はもっと心に響く本だと思います

(↑こんな感想でごめんなさい)

 

 

凪良ゆうさん「私の美しい庭」

こちらも前から読みたかった本です

ブロ友さんが読まれていて 私も読みました

屋上に美しい庭と縁切り神社のあるマンション

そこに住む人々の物語です

マンションの家主で宮司の統理

統理の元妻の忘れ形見の小学生の百音

統理は一人で百音を育てています

マンションに住むゲイの青年

忘れられない人のいる桃子・・・など

それぞれの人物を描く章に分かれています

常識とか変な思いやりとか

そんなものの中で自分らしく生きようとする彼ら

苦しさや悲しさもたくさんあるのですが

ありのままを否定しない優しさに溢れた

私はとても好きな物語でした

 

 

絲山秋子さん「小松とうさちゃん」

大学非常勤講師の小松とサラリーマンの宇佐美

小松が恋した相手のみどりさん

平凡な日常の中に彼らにとっては大事件もあり

最後にはあれれ!という繋がりもあって

凄く面白いよ〜という話ではないですが(失礼)

さりげなく心に入ってくる物語でした

 

 

羽海野チカさん「3月のライオン16」

みなさんご存知の漫画ですが

「3月のライオン」と「きのう何食べた?」は

私は読書にカウントしています

16巻もほっこりしたり、クスッと笑ったり

「お天気の日ばかりじゃいられないから

 かわりばんこにはげましあっていけばいいんだ」

というページに号泣したりして16巻を堪能しました

17巻が出来るは1年後かな〜?もっと先かな〜?

楽しみに待ちたいと思います

 

 

古内一絵さん「星影さやかに」

東北の旧家の家族の戦前戦後を描いた物語です

前回の東京オリンピック直後から物語は始まります

主人公は東京で働く青年です

戦争中、東京で教師をしていた父は

心を病んで東北に帰ってきます

非国民と言われた父、厳しい姑に仕えた母

その時代の中で生きる苦悩

東京オリンピック直後に亡くなった父が残した日記から

家族の知らなかった父が浮かび上がってきます

 

 

お父さんの人生も壮絶でしたが

厳しい姑さんの人生は本当に凄い人生でした

物語の本筋の部分ではないのですが

姑が亡くなった後で主人公の母が

厳しかったけどいつも盾になって家族を守ってくれた姑

そんな姑を偲ぶシーンがありました

ちょうど、義父母問題で悩んでいた私は

この厳しくも愛のある、家族の長であった姑の姿に

これが人として真っ当な姿だよーーーと思って

涙が止まりませんでした

静かな重い物語ですが心に沁みる1冊でした

 

 

井上荒野「その話は今日はやめておきましょう」

69歳の妻、72歳の夫、子どもは独立して

定年退職した夫とサイクリングの趣味を始めます

夫がサイクリングで怪我をしてしまい

ふとした事で知り合った青年に頼るようになります

そこからちょっとした事が起こってしまいます

私達夫婦の何年後かを見ているようで

こんな風に頼ってしまう気持ちも分かるな〜と

自分のことのような気持ちになって読みました

 

 

11月に入って 全く本を読んでいませんでした

ブロ友さんの記事で子どもの頃に大好きだった

「おばあさんのひこうき」という児童書に再会しました

読みたくて読みたくてたまらなくなって

私が持っていた本とは挿絵が少し違いますが

ネットで注文しました

 

 

この本を読んだら何だか元気が出て来て

昨日は結構長編のミステリーを1冊読みました