12月になりましたね

今年は台風の影響で秋が全くなかった感じです

9月と10月は余り記憶がないような気がします

11月の読書記録です

11月は軽いものと重いもの両方読めました

 

 


読んだ本の数:8
読んだページ数:1953


一人暮らし―わたしの孤独のたのしみ方一人暮らしーわたしの孤独のたのしみ方
読了日:11月06日 著者:曽野綾子
どうしても生きてるどうしても生きている
読了日:11月08日 著者:朝井リョウ
震える天秤震える天秤
読了日:11月09日 著者:染井為人
結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日 (幻冬舎文庫)結婚しなくていいですか
読了日:11月10日 著者:益田ミリ
どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心 (幻冬舎文庫)どうしても嫌いな人
読了日:11月10日 著者:益田ミリ
落日落日
読了日:11月16日 著者:湊かなえ
センス・オブ・シェイム 恥の感覚センス・オブ・シェイム恥の感覚
読了日:11月22日 著者:酒井順子
僕の人生には事件が起きない僕の人生には事件が起きない
読了日:11月25日 著者:岩井勇気

 

 

 

 

 

朝井リョウさん「どうしても生きている」

6つの物語の短編集です

どの物語も大人故に頑張っている人達が出て来ます

自分と同じだと共感する話ではないけれど

どこかでこの感情は分かるな〜という部分もあって

読後感もスッキリせず苦しいけれど

でもそうだよね!頑張ろう!と思える

そんな6つの物語でした

 

 

染井為人さん「震える天秤」

高齢者ドライバーがコンビニで起こした事故

フリーライターが事故を調べていくと

ただの交通事故ではない事実に辿り着いていく

映画や2時間ドラマを見ているような感覚で

どんどん読み進められました

物語の真相と震える天秤の真相は

読み手によって思うところは違うかもしれません

 

 

湊かなえさん「落日」

ある殺人事件を題材に映画を撮りたいという監督から

自分の故郷で起きたその事件の脚本を頼まれた脚本家

その事件を調べていくと都合よく解釈していたこと

歪んだ解釈だったこと知らなかった真実が現れてきます

脚本家がお姉ちゃん・・と語りかける部分の違和感も

なるほど〜〜と分かって来る頃に

登場人物達が一気に繋がっていきます

湊さんの毒はありますが最後は少し気持ちが和らぎます

そして「落日」のタイトルがしっくりきます

 

 

酒井順子さんのエッセイは恥に関するエッセイです

分かる分かる!という恥の感覚もありましたが

私はそう思った事はなかったなという恥もありました

人間関係が上手くいくかどうかは

好きか嫌いかではなく恥の感覚が同じかどうかだ

という酒井さんの話には納得出来ました

 

 

岩井勇気さん「僕の人生には事件が起きない」

お笑い芸人ハライチの目立たない方

岩井さんのエッセイです

私は子どもの頃からお笑い番組は好きでしたが

大人になって悩みが増えると

マスマスお笑いが好きになりました

ラジオも好きなので岩井さんのラジオもたまに聞きます

「澤部と僕と」で相方澤部さんのことを語っています

お笑い芸人さん達はみんな表現が上手いな〜と思いました

 

 

最後は曽野綾子さん

「一人暮らしーわたしの孤独のたのしみ方」

最近、一人で暮らすという事が1番のテーマな私は

本やブログで同世代や年上の一人暮らしの方の

暮らし方や気持ちの持ち方などを参考にしたいと

そういう本やテレビなどをよく見ています

でも有名人の方の「一人暮らし」「孤独」は

やはり私達の「それ」とは違います

でも曽野さんのこの本は88歳にして

自分を正そうとしている心意気を感じました

 

 

年を取り体力がなくなっても何でも自分でやる事が大事と

高齢者の作者自身が言う所が素晴らしいな〜と思いました

自分で動けるうちは好きな花を植え、野菜を育て

しっかり食べ、読書をし、体を動かしながら

1日1日を過ごしていきたいと書かれていました

 

 

 

 

読書からは話がそれますが

私も毎日、ちゃんと食べることが目標です

最近、暗くなるのが早くなり

一人暮らしには辛い冬の長い夜の時期になりました

そんな中、街は華やいでいき

テレビでも楽しそうな雰囲気が煽られるようになります

毎年、この時期には少し鬱っぽくなると言うか

食欲もなくなり春まで元気を出す事が目標になります

この頃、ちょっと泣きたくなってしまう症状も出ています

こんな自分が情けなくて

どうして自分はこんなに弱いんだろう

私は十分に幸せなのにその幸せを感じられないなんて

なんて嫌な人間なんだろう・・と思ってまた落ち込みます

 

 

ご主人の入院で半年前から一人暮らしになった

(今はご主人は老健施設に入っています)

お散歩友達のおばちゃまが(台風の時避難させてもらった)

一人になってみると本当に食欲が湧かないね

借りている畑に没頭したり、編み物ばかりしたり

趣味のような事には打ち込んだり出来るけど

日々の食事やちょっとした家事はやる気が出ないね

一人で暮らして自分の日常をちゃんと暮らすのは

とても大変でとても虚しいね

ゆっぴーさんはもう何年もこうやって暮らしてて

本当に大変だと思うよ、偉いと思うよと

最近そんな話をしてくれるようになりました

 

 

70歳を過ぎてもデイサービスの調理パートをされてて

テニスに行ったり絵手紙を書いたり畑を作ったり

いつもパワフルで明るいおばちゃまですが

最近はお散歩の時に愚痴や悩みを口にするようになりました

一人で長い夜を過ごすとパワフルなおばちゃまも

私と同じように落ち込んだり弱くなったりするんだなと

変な言い方ですが私だけじゃないんだと少し安心しました

 

 

今日は違うお散歩友達のおばちゃまから

実は少し前に大病をしていたと聞きました

(そういえば暫く会わなかった時期がありました)

元気になった時に当たり前の事が凄く幸せだった

今日は庭に花を植えた、今日は掃除をした

今日はすうちゃんに会ったと毎日幸せを数えてると

 

 

自分が病気をして色んな不安を抱えた時期を過ごしたから

ゆっぴーさんは一人だから不安だろうな〜と思うよ

ちょっとした時に早くゆっぴーさんちの旦那さんが

帰国出来たらいいのに・・といつも思ってるよ

早く帰って来れるといいね〜と言ってもらいました

 

 

病気を克服したおばちゃまから優しい言葉を掛けてもらい

一人暮らしになったおばちゃまには

私と同じような弱い部分を見せてもらい

今日はいつもの長い夜も少し元気が出ています

12月も本やテレビやおばちゃま達に支えられて

頑張ろう!!と思います