【《主語・主格》見つけ】ろう手話実践的講座3 | 原始人のブログ

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 著者は、聴力が有りながら語音の判別が難しい身に生まれ、13歳の熱病で難聴に、そして聾に。聴と聾の間を生きてきました。それゆえ、聴者とろう者の相互理解をめざして主に、《ろう者的思考法》と《ろう者の手話》についてその魅力を、従来にない独自の視点で書いています。


 今回は予告どおり、《ろう者の手話の〝主語・主格〟の見つけ方》について、話します。


 《主語》とは、日本語文の「~は、」「~が、」の「~」に、《主格》とは「…な(…した)のは、~です」の「~」に当たるものです。

ろう者の手話の場合、《主語》《主格》とも、手指動作に【顎引き表現】と【眉上げ表現】とが伴います。

①まずは、〝大きな動き〟のほうの【顎引き表現】を見つけていきましょう。

※慣れてくると、【顎引き】と【眉上げ】が、同時に見ることが出来るようになります。

日本語文の場合、主語の「は」や「が」の後に【読点(、)】を打たないことも有りますが、ろう者の手話では、手指動作に【顎引き・眉上げ】を伴わせ、次の表現までの間に【一瞬の間(ま)】を入れます。


②日本語の「私」や「あなた」、あるいは人や事物の〝三人称〟「彼・彼女・これ・それ・あれ、等々」に当たる表現を、ろう者の手話では【指差し】で示します。【指差し】に、【顎引き】(と【眉上げ】)が伴えば、それが《主語・主格》です。《ろう者の手話〝主語・主格〟見つけ》の〝手かがり〟にしましょう。


 《主語》の場合の日本語訳例は──

「私は、…です(…します)」

「あなたが、…です(…します)」

「彼(や、それ)は、…です(…します)」

「私は、…でした(…しました)」

「あなたが、…でした(…しました)」

「彼女(や、これ)は、…でした(…しました)」


 また、《主格》の場合の日本語訳例は──

「…な(…した)のは、私です」

「…な(…した)のは、あなたです」

「…な(…した)のは、彼(や、あれ)です」


 今回の場合の【指差し】【顎引き】【眉上げ】の表現も、ろう者を真似ることに努めましょう!


 次回は、《ろう者の手話の〝命令文〟の見つけ方》について、話します。