1月8日のことです。





この日は退院の日でした。


退院は午前中だったので、前日にある程度荷物はまとめておきました。



夫と長女が朝迎えに来てくれ、夫にはまず会計をお願いしました。



出産育児一時金の直接支払い制度を利用していたのですが、持ち出しはありませんでした。

私は明細等見ていないので詳細は分からないのですが、夫が言うには1,2万くらい戻ってきたと言っていました。



ちなみに入院前に聞いた話では、お腹の中で赤ちゃんが亡くなっていた場合は保険適用になるが、
生きていた場合は10割負担になるみたいなことを説明された気がします。



私の場合は赤ちゃんがどうだったかはわからないのですが、自然に陣痛が来て出産となったからなのか、保険は適用されていませんでした。




そしてお会計が終わったら退院になるのですが、
赤ちゃんを部屋に連れてきてくれるのかなと思っていたら、最後に一緒にお別れをしてくれるみたいで赤ちゃんは別の部屋にいて、そこまで看護師さんと一緒に行きました。



職員用のエレベーターに乗っておそらく地下?まで行きました。



少しひんやりした部屋にはお花や蝋燭が飾られた祭壇が用意されていて、その前に赤ちゃんは眠っていました。




最後くらいは泣かずに帰ろうと思っていたのですがその姿を見るとまた涙が出てきてしまいました。





赤ちゃんを用意した棺の中に入れてあげました。


この時3人看護師さんがお別れに来てくれていたのですが、一人ずつ病院で用意してくれた折り紙のお花や鶴などを棺に入れて下さりお別れをしてくれました。



忙しい中時間をとって頂き有り難かったです。

元気に退院していく赤ちゃんだけでなく、悲しいお別れの赤ちゃんも対応しなければいけないと思うと、本当に大変な仕事だなと思いました。




お別れが終わったら棺に蓋をし、車へと向かいました。



通常は一階のロビーを通って外に出る感じになるのですが、今回のような場合は裏口から出れるらしく、車も裏口出てすぐの所に置かせて貰えました。


ただ少しロビーを通らないといけない所があってそこはパーテーションで目隠してくれていたのですが、隙間からこっちを見ている人と目があってしまいました…


まぁ知らない人はなんだろう?と気になりますよね。




そしてお見送りをしてくれた方々にお礼を言い、4人で車に乗り家へ向かいました。






車の中では私は半分放心状態でした。
一体自分は何をしているんだろうと考えていました。
棺を抱き窓の外を見ながら、夢の中にいるような気分でした。



でも隣で長女が明るく笑っていてくれて、とても救われました。