前回アニメーションだったので引き続きテイストが違うものを。


ニューバランスの勝手CM



filmoです。
ニューバランスのCMらしいですが、いいですね。スポーツウェアのさわやかさを微塵も感じさせません。
なぜ新聞は年に一度しかやってこないのでしょうか。

こういう人力アニメーションを作る人には本当に敬服します。
モチベーションだけでなく執念と怨念がなければ出来ない作業です。
クロッキー?
いずれにせよそうとうな力作。

漫☆画太郎風とありますが、もっと好意的に見てアレキサンドル・アレクセイエフっぽいっす。
(画太郎も無論巨匠ですが)


アレクセイエフ



アニメーションではあるんですが、アレクセイエフは「ピンスクリーン」という技法で作画をします。
「ピンスクリーン」というのは何万本もの針を刺して敷き詰めたスクリーンに照明を当て、ヘラとか様々なものでこすって絵を描くという技法です……全然伝わらないと思いますが、細かく説明するのが面倒臭いので検索してください。
いずれにせよ凄まじく面倒な技法です。
しかし手描きのテイストでは出せない、それでいて極限なまでのアナログ感があるので、個人的には好きですね。ただ考え方はデジタルの描画なんですよ、これ。(点の集合で描画するという意味で)



それにしても、もっとCM的な話もあっていいんじゃないですかね。
ということで次回はエロです。

Parcoの勝手CM



何のCMかはよう分かりませんが、凄いクオリティ。
プロ?
恐らくCMとは関係なく制作していたオリジナルを転用したものと思われます。
2Dアニメーションのレイヤーを重ね、3Dカメラレイヤーで繋いでいく感じでしょうか。
動画(アニメーション)部分は要所要所に入っていますが、枚数は実際それほど多くないと思います。
(画質が粗いので細かい部分は分かりませんが)
しかしカメラワークのダイナミクスとレイヤー配置の妙で見せていますね。

大友克洋の『MEMORIES』(メモリーズ)の一編、「大砲の街」を彷彿とさせます。


トレーラー


卓球がカッコよい。

「大砲の街」は一編まるまる1カット長回し(厳密には違う)ということで当時話題でしたが、
これも同じ手法ですね。
タッチも似ています。

『MEMORIES』は確か『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』と同年に公開されまして、
アニメーションにデジタルが本格的に導入されてきた頃と記憶しています。
その後やたらとNHKが持ち上げたりしていました。

それからセルはなくなり
15年ほどで、個人がホーム・ユースの装備でフルアニメ(新海)を作ってしまうような時代になっちまいました。

げに恐ろしきかなテクノロジーの進歩
イギリスのタレント、リチャード・ハモンドによる「プライベート・ライアン」の再現



戦争映画史上に残る屈指の戦闘シーン、オマハ上陸をたった3人で、しかも4日間で再現しています。
その制作過程を懇切丁寧にドキュメントしていて、これだけで色々と勉強になります。
何だか自分らでも出来るんじゃね? という錯覚さえ覚えます。
そして、そう思ったチャレンジャーがやはりいました。


日本人による“再現”の再現



素晴らしい。
いい時代になりました。

ちなみに本家「~ライアン」ですが、
速いシャッタースピードでのハンディ撮影と銀残しの映像処理による戦闘シーンは、
公開当時本当に感動しました。
話は割とどうでもいい映画なんですが。
そしたらそれ以降の戦争映画がみんなコレになっていましたね。

奇しくも実際のオマハ・ビーチに従軍していたロバート・キャパが、
「戦場写真はブレてるくらいがちょうどいい」と自分のテクを棚上げにしていましたが、
「~ライアン」はまさに彼のオマハでの写真を“再現”しているように思えます。
(スピルバーグも当然参考にしたはずでしょうし)
まあ話は割とどうでもいい映画なんですが。


さらにアマチュアのお化け



ここまで来ると素晴らしきアホです。
商業作品のメイキングよりも遥かに勉強になります。
何となくウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニィ」を思い起こしましたが、
「JM」のことは完全に忘れました。


さらにさらに溢れんばかりの初期衝動を



映像は創造ではありません。
再現であります。



filmoから
TBSラジオのCM。
毛繕いしながら野球の実況に耳を傾ける猫。
まさかの展開に……

うまいですね。
犬猫というのは、じっと観察していると結構不可思議な表情をしているものです。
そういう一瞬を生かしたアイデア一発もの。

ただこの猫、イ・スンヨプにはまったく期待していなかったようです。


かたやこちらはTAKATAへの狂おしいまでの愛。




filmoです。
ふってふって飲む清涼飲料水のCMです。
ファンタではないです。
シンプルdeすたいりっしゅ、分かりやすくていいんじゃないでしょうか。
ただ、オチでもいいから実際に飲んでぶるんぶるん震えてほしかったです。
あまりに震えて飲めてないですからね。

何となくあの世じみた海岸ですが、何かフィルタ加えてるんですかね。

動きそのものは、以前紹介した世界各地で踊るおっさんのそれと同系統。
人間のプリミティブに訴える何かがあるに違いない。