今日は長めの文章です。
副業美容師のケイジです🤗
本日は「カウンセリング」の話。です。
最初に言いますが「正解」でも「答え」でも無いです。
美容室におけるカウンセリングの話になりますが、一般的なカウンセリングで多いと思われる流れで「今日はどの様な髪型にされますか?」が多いのではないでしょうか?
ありふれた出だしに思えますが、この質問は相手に「限定的な解答」を求める質問になるので常連様ならまだしも、ご新規のお客様に「長さ」「形」を「決めてこないといけない」と言うプレッシャーを与える恐れがあります。
これの何が良くないかと言うと、お客様が必ず髪型を決めてご来店するとは限らないからです。
なので最初に髪型を訊いてしまうと「特に決めてきてないんだよな・・・」となってしまうとそんな事は無いのに美容師に対して萎縮してしまい本音を相談しずらい状態にしてしまう可能性があります。
それを防ぐ訊き方としてあたしが実践しているのが「今日はどの様にされますか?」です。
先の質問との大きな違いは「髪型」という単語を使ってないにあります。
「今日どうしたいか?」は「髪型」に限った訊き方をしていないので「やりたい髪型は無くても現状の不満点」について「複数解答をさせる質問」となります。
例えばお客様がカットの予約でご来店の場合、髪型を変えたいお客様だけではございません。
女性のお客様なら「長さは変えず、量を減らしたい」「毛先の手触りが気になるから数cm程度切りたい」等、形に大きく及ぶ様な施術を求めていない場合が多くあるのでは無いでしょうか?
男性のお客様なら「伸びてしまったから」「セットがし辛くなった」「けど特に髪型は決まってない」が多い気が致します。
髪型に限った様な訊き方を最初にしてしまうと量を減らしたいお客様には「現状から減った髪型に相当する髪型」を答えさせる事になります。
特に髪型を決めてきていない方には「髪型を決めて来ないといけない店、スタッフ」となる恐れがあります。
そこで複数解答をさせる訊き方です。
例えば街の病院に行ってお医者さんに「今日は風邪ですか?」とは訊かれませんよね?
「今日はどうされましたか?」と訊かれますよね。
そこで熱っぽいのか、咳が止まらないのか、お腹が痛いのか・・・等、その人の「個人的な感覚」に触れる事が大事です。
美容師は決して万能ではございません。
どんなに足掻いても他人同士でプロの経験値とお客様の感覚が一緒な訳がございません。
これは決してプロの目線が正しくて、お客様の感覚が間違っていると言った話でもございません。
如何にお客様の緊張を和らげ「お客様の感覚での言葉」を引き出し、美容師がどれだけその言葉に「寄り添いながら多角的な検証」が出来るかがカウンセリングにおいて重要なのではと思います。
また、カット・カラー・トリートメント等の複数のメニューでご来店のお客様の場合、特に最初に髪型を訊くのは考えた方が良いと思います。
先の内容だとカットだけでも優先事項が様々あるのに、メニューが増えれば勿論、優先事項の可能性の数も更に増えます。
「今日はどの様にされますか?」で殆どの場合、お客様が一番に気にされている、或いは関心が強い事から話して頂けるので、ひとつひとつに対して的確な返答が出来るのではと、思います。
接客業で避けたいのが先入観による決めつけです。
もしもこのブログがカウンセリングで悩んでいる美容師さんと出会い、参考のひとつにでもして頂けたら幸いです🤗
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
美容師をお探しのお客様の他、現役の美容師さん、理容師さんのご来店も歓迎致します。